Cisco機器の初期設定-Cisco機器の基本設定-設定の確認と保存①
Cisco社のルーターやスイッチなどIOS機器の場合起動時に読み込まれた初期設定とコマンドで変更した設定は即反映となり
家庭用ルーター等とは違い設定変更後の再起動は必要ありません。 ただ、RAMは電源を切ったり再起動すると内容が消えるため
Runnning-Configの内容も消えてしまいます、次回電源投入時に同じ設定で起動させたい場合はNVRAM上に保存されるStartup-configに
保存する必要があります。
現在の設定はRAM上のRunnning-Configに保存されます。
Runnning-Configのセクションイメージ、ざっくりですが概ね下記のイメージでセクション分けされています
Runnning-Configのどこに書かれるかを見れば設定する際はどこに書けばよいのかが分かります
例:アクセスリストの適用=インターフェースごとの設定セクションにある(のでインターフェースコンフィグモードで設定する)
アクセスリスト自体=独立したセクションにある(のでグローバルコンフィグモードから設定する)
一通り設定が完了したらRunnning-Configを表示させて意図した通り設定出来ているかを確認しましょう。
確認する際は特権モードで“sh run”と入力します。(フルスペルでは“show runnning-config”ですが省略形で書く事が出来ます)
下記は特権モードに昇格後#show Runnning-Configを実行した直後のイメージです、この後にコンフィグ内容が続きます。
設定の保存
設定に問題が無ければ次回起動時に自動的に設定されるようStartup-configに保尊します。
コマンドは特権モードで“copy running-config startup-config”です
逆に手動でStartup-configをRunnning-Configに反映させることも出来ます
(パスワードリカバリの時に使う以外はあまり使う機会が無いとは思います)
コマンドは“copy Startup-config Runnning-Config”で既にRunnning-Configに設定が存在する場合は両ファイルをマージし
Runnning-Configに足らない分のみStartup-configからコピーされます。
Startup-configの内容に書き戻すという意味では使えないので注意!
設定の削除
設定を削除して工場出荷時の状態に戻すにはstartup-configを削除します
コマンドは“erase startup-config ”削除の場合Continue?と聞かれるのでそのままエンターキーを押せばStartup-configが削除されます
ただしVLANの設定は別のファイルに保存されており上記コマンドでは消えないのでスイッチやスイッチポートがある
ルーターでVLAN情報がある場合はFlash上のvlan.datを削除します。(誤って他のファイルを削除しないように注意!)
flash上のファイルを削除するにはDeleteコマンド。eraseコマンドと似てるけど別のコマンドです。
【参考】(多分CCNAでは問われません)
設定保存のコマンドにはもう一つ古いコマンドがあり省略形で書いた場合非常に短いコマンドとなる為
現在でも使っているエンジニアが多いのではないかと思います。
現場で目にする手順書などでも見かける機会があるかと思いますので参考までに
設定の保存 “wr mem” (フルスペルでは“write memory “)
設定の削除“wr er” (フルスペルでは“write erase“)削除の場合Continue?と聞かれるのでそのまま
エンターキーを押せばStartup-configが削除されます