1.コンポーネントとは
前回の記事で説明したゲームオブジェクトが「物」「入れ物」であるのに対して、コンポーネントは「物」の見た目や振る舞い等の機能を提供する「部品」ということになります。
Unityではゲームオブジェクトに追加するコンポーネントの組み合わせによって、あらゆるオブジェクトを作成することができます。
例えば、Cubeオブジェクトは、
・Mesh Filter
・Mesh Renderer
・Box Collider
というコンポーネントの組み合わせによって表現されています。
あるゲームオブジェクトにアタッチされているコンポーネントの一覧は、インスペクタービューで確認することができます。
また、インスペクタービュー内の「Add Component」メニューを開くと、ゲームオブジェクトに追加可能なコンポーネントが確認できます。
コンポーネントはインスペクタービュー、またはスクリプトから操作することが可能です。
スクリプトでのコンポーネントの操作方法は他の記事に譲って、本記事ではインスペクタービューからコンポーネントを追加・編集・削除する方法について解説していきたいと思います。
ここでは例として、EmptyオブジェクトからSphereオブジェクトを作成していきます。
2.コンポーネントの追加
ヒエラルキービューでCreate Emptyを実行して、空のオブジェクトを作成します。
インスペクタービューを見ると、Transformコンポーネントのみアタッチされています。
Transformコンポーネントはオブジェクトの居場所を定めるパラメータですので、全てのオブジェクトに必須のコンポーネントとなります。
ここにコンポーネントを追加していきます。
「Add Component」から、
・Mesh -> Mesh Filter
・Mesh -> Mesh Renderer
・Physics -> SphereCollider
をそれぞれ追加していきます。
3.コンポーネントの編集
次に追加したコンポーネントを編集していきます。
・Mesh Filter
「Mesh」項目右側の⦿をクリックし、「Sphere」を選択します。
・Mesh Renderer
「Element 0」項目右側の⦿をクリックし、「Default Material」を選択します。
以上の操作で、Unityにあらかじめ用意されているSphereオブジェクトと同様のゲームオブジェクトを自作することができました。
4.コンポーネントの削除
コンポーネントの削除は、コンポーネント名右側の ⋮ アイコンメニューからRemove Componentを選択することで行うことができます。