■変数とは
変数とは、一言で言うと「データの入れておく箱」です。
データ処理の途中経過のデータを一時的に保管しておく役割を果たしています。
例えば、以下のように書くと「sample1」という名前の変数の中に「10」という値が保存(代入)されます。
<?php $sample1 = 10; echo $sample1; // 10(sample1の中身が表示されます) ?>
PHP での = は「左辺と右辺が等しい」ではなく、
「左辺に右辺を代入」という意味ですので注意してください。(詳しくはこちらの記事で説明します)
■変数の命名規則
変数はそれぞれを区別できるように、名前をつけておく必要があります。
比較的自由に命名することができますが、以下のような命名規則は守らなければいけません。
- 変数の先頭には、必ず「$」を付けなければならない
[ ◯:$name, $data ] [ ×:name, data ] - 最初の文字($の次の文字)は、アルファベットかアンダースコア「_」でなくてはならない
[ ◯:$name, $_data ] [ ×:$321, $1name ] - 変数名(2文字目以降)には、アルファベット、数字、アンダースコア「_」を使用できる
[ ◯:$name1, $data_1 ] [ ×:$name-1, $name#1 ] - 変数にアルファベットを使った場合には、大文字と小文字は区別される。
( $name, $Name, $NAME それぞれ別の変数として扱われます )
変数だけでなく、定数や関数にも同様に名前をつけますが、
この区別するための名前のことを識別子と呼びます。
■キャメルケースとスネークケース
プログラムの可読性を上げる目的で、変数の命名規則を統一することがあります。
そこでよく使われるのが、以下のキャメルケースとスネークケースです。
- キャメルケース
単語の先頭を大文字にする命名規則です。
以下2種類があり、変数の場合にはローワーキャメルケースの方が一般的です。
・ローワーキャメルケース ・・・先頭の単語だけ小文字にする。(例:$camelCase)
・アッパーキャメルケース ・・・ 全ての単語の先頭を大文字にする。 (例:$CamelCase) - スネークケース
単語の間をアンダースコアで繋ぐ命名規則です。
DBのテーブル名やカラム名等は大文字小文字の区別がないため、
スネークケースが使用されることが多いです。(例: $snake_case)