Infra Engineer

ルーターの機能とルーティング-スタティックルーティング-スタティックルーティングの設定
2021.03.31
Lv1

ルーターの機能とルーティング-スタティックルーティング-スタティックルーティングの設定

スタティックルーティングの設定

 

ルーティングの設定が未設定の場合宛先不明なパケットとして破棄されてしまいましたがネットワークを構成する各ルーターに自身のルーティングテーブルに無い宛先の情報を追加してあげることでパケットが破棄されずに宛先に到達できるようになります。

スタティックルートを設定するコマンドの書式は下記の通りです

(config)#ip route <宛先ネットワーク> <宛先ネットワークのサブネットマスク> <ネクストホップアドレス>

下図のネットワークの場合の実際のコマンド

【RouterA】

RouterA(config)#ip route  192.168.20.0 255.255.255.0 192.168.10.2

RouterA(config)#ip route  172.16.20.0 255.255.255.0 192.168.10.2

 

【RouterB】

RouterB(config)#ip route  172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.10.1

RouterB(config)#ip route  172.16.20.0 255.255.255.0 192.168.20.

 

【RouterC】

RouterC(config)#ip route  172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.20.1

RouterC(config)#ip route  192.168.10.0 255.255.255.0 192.168.20.1

 

 

 

ルーティングテーブルに必要な経路情報が追加されればPC①からPC②に対して通信を行う事が出来るようになります

宛先ネットワークが増えた場合手動でルーティングテーブルにルートを追加して行く事になります、宛先ネットワークが

少ないうちは問題ありませんが宛先ネットワークが増えるに従い設定の手間が増えます。

また途中の経路上のルーターが故障した場合も手動で経路を変更するまで設定された経路にパケットを送り続けてしまいます。

このように手間がかかる、状況の変化に対応する事が出来ないと言ったデメリットがスタティックルートにはあります。

 

下記はRouterAにて #show ip route コマンドを実行した結果です

コードSとして設定したスタティックルートが表示されていることが分かります

(コードCは直接接続されたネットワークです)