2021.03.04
ファイルとディレクトリの管理~lsコマンド~
今回の内容
今回は、lsコマンドについて解説します。
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ls
ディレクトリやファイルを一覧表示するには、「ls」コマンドを使用します。
lsコマンド | |
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意味 | ディレクトリを指定した場合、ディレクトリ内のファイルとサブディレクトリを表示する。 |
書式 | ls [オプション] [ファイル名/ディレクトリ名] |
例)
カレントディレクトリ(testディレクトリ)直下のファイルやディレクトリの一覧を表示。
[test@localhost ~]$ ls art.jpg readme.txt sample01
lsには様々なオプションがあります。一部紹介します。
オプション | 説明 |
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-l | ファイルの詳細な情報(ファイルのモード、リンク数、所有者名、グループ名、サイズ、タイムスタンプ、ファイル名)を表示する。 |
-a | 隠しファイル(「.」から始まるファイル)もあわせて一覧表示する。 |
-A | 隠しファイル(「.」から始まるファイル)も表示するが、「.(カレントディレクトリ)」と「..(親ディレクトリ)」は表示しない。 |
-F | ファイルの種類も表示する。 |
-t | 日付順に表示する。 |
-d | ディレクトリ自身の情報を表示する。 |
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例)-l
ファイルの詳細な一覧を表示。
[test@localhost ~]$ ls -l total 0 drwxr-xr-x. 2 test test 6 Mar 15 16:11 lpic -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:04 sample1.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:05 sample2.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:06 sample3.txt [test@localhost ~]$
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例)-a
ドットファイルも含めて、すべてのファイル、ディレクトリを表示
[test@localhost ~]$ ls -a . .bash_history .bash_profile .cache lpic sample1.txt sample3.txt .. .bash_logout .bashrc .config .mozilla sample2.txt [test@localhost ~]$
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例)-A
特殊な形式である「.」(カレントディレクトリ)と「..」(親ディレクトリ)を除いて、すべてのファイル、ディレクトリを表示
[test@localhost ~]$ ls -A .bash_history .bash_profile .cache lpic sample1.txt sample3.txt .bash_logout .bashrc .config .mozilla sample2.txt [test@localhost ~]$
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ちょっと休憩(lsタイプミスの啓蒙コマンド)
LINUX初心者で、よくありがちなタイプミス。
もしも、「ls」コマンドではなく「sl」コマンドを打ってしまっても安心してください。
「sl」コマンドを打つと、画面上にsl(蒸気機関車)が走るんです。
Lsのミスタイプ防止のための啓蒙コマンドらしい…?
オプションによって車両や実行時間の長さも変わります。(「sl」と「sl -l」で見比べてください)
※蒸気機関車を出す方法※①②のコマンドで事前にインストールをしてくださいね。
※CentOS7以降だと公式のリポジトリに入ってないので、epelを追加します
①yum install epel-release //リポジトリを追加する
②yum install sl
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例)-F
ファイルの種類も表示する
[test@localhost ~]$ ls -F file001 file002 file003 lpic/ sample01/ sample02/
例)-t
最終更新日時が最近のものから順に並べ替えて表示
[test@localhost ~]$ ls -lt sample* -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:06 sample3.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:05 sample2.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:04 sample1.txt [test@localhost ~]$
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例)-r
最新更新日時が古いものから順に並べ替えて表示
[test@localhost ~]$ ls -ltr sample* -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:04 sample1.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:05 sample2.txt -rw-r--r--. 1 test test 0 Mar 15 17:06 sample3.txt [test@localhost ~]$
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まとめ
lsコマンドやls -lオプションは、実務でもよく使うのでしっかり覚えておきましょう!
それでは今回はこのあたりで。
確認問題
問題1
ディレクトリやファイルを一覧表示するコマンドで、正しい選択肢を1つ選びなさい。
A) cat
B) ls
C) head
D) tail
問題2
ファイルの詳細な情報を表示するlsコマンドのオプションで、正しい選択肢を1つ選びなさい。
A) -a
B) -d
C) -t
D) -l