2021.09.28
システムの平均負荷や稼働時間の確認 ~uptimeコマンド~
本記事の対象者
LPIC level1習得を目指す初学者の方
コマンドの基本的な用途について、要点を絞って解説します。
今回の内容
今回は、uptimeコマンドについて解説します。システムの平均負荷や稼働時間を表示します。
uptime
「uptime」コマンドは、システムの平均負荷や稼働時間を確認し、監視するために使用します。
「top」コマンドで一行目に表示される内容と同様の内容を確認できます。
uptime | |
---|---|
意味 | システムの平均負荷や稼働時間を表示する |
書式 | uptime [オプション] |
uptimeコマンドのオプションが問われることはありませんので割愛します。
例)
システムの平均負荷、稼働時間、ログインユーザ数を表示。
現在の時刻は16:48:14、ホストが起動してから7日と1時間21分 経過、ログインしているユーザは1人、1分前、5分前、15分前から現在までのシステムの平均負荷は、それぞれ 1.10、1.20、1.30であることが分かります。
Tips : load averageとは
「load average」は、CPUに割り当てられた実行待ちプロセス数の平均値です。CPU数が1つのときに「2」の場合、CPUは2つのプロセスを実行しています。この平均値が「load average」であり、uptimeコマンドの表示では、左から1分、5分、15分間のCPUに割り当てられたプロセス数を表しています。例えば、一番左の「load average」が「1.0」ならば、直近の1分間で常時1個のプロセスがCPUに割り当てられていることを意味します。
まとめ
今回は、システムの平均負荷や稼働時間を確認する「uptime」コマンドを解説しました。
最後に確認問題で今回学習した内容を是非確かめてください。
確認問題
問題
uptimeコマンドについて、正しい記述はどれか。
A) 実行されているプロセスを、リアルタイムで監視することができる。
B) システムの平均負荷や稼働時間を確認することができる。
C) メモリやスワップ領域の使用状況を確認することができる。
D) 実行されているプロセスをツリー上に表示する。