Infra Engineer

メモリやスワップ領域の使用状況の確認 ~freeコマンド~
2021.08.31
Lv1

メモリやスワップ領域の使用状況の確認 ~freeコマンド~

本記事の対象者

LPIC level1習得を目指す初学者の方
コマンドの基本的な用途について、要点を絞って解説します。


今回の内容

今回は、freeコマンドについて解説します。メモリやスワップ領域の使用状況を表示します。

free
まとめ
確認問題

free

「free」コマンドは、メモリやスワップ領域の使用状況の確認に使用します。
メモリ使用量の警告が出たときなどに、このコマンドを使って使用状況を確認します。

freeコマンド
意味 メモリやスワップ領域の使用状況を表示する。
書式 free[オプション]

主なオプションは以下です。

オプション 説明
-m 容量をメガバイト単位で表示する。(デフォルトはキロバイト単位で表示される。)
-s 指定した秒数ごとに表示する。
例)
デフォルトの状態でメモリの使用状況を表示。(キロバイト単位)

ディストリビューションによって表示のされ方が異なり、主に以下の2パターンがあります。
現在のメモリの空き容量の確認という観点から、見るべき場所が微妙に異なります。

こちらの表示の場合、見るべき場所は「-/+ buffers/cache」の行です。

 

こちらの表示の場合、見るべき場所は「available」の列です。

 


まとめ

今回は、メモリの使用状況を確認する「free」コマンドを解説しました。
「top」コマンドとの比較で語られることが多いので、そちらも確認しておきましょう。

最後に確認問題で今回学習した内容を是非確かめてください。


確認問題

問題

コマンドについての以下の記述の中で、誤っているものはどれか。

A) freeコマンドは、プロセスごとのメモリ使用状況を確認できる。
B) freeコマンドは、スワップ領域の使用状況を確認できる。
C) topコマンドは、リソース状況の確認に用いることができる。
D) uptimeコマンドは、システムの平均負荷を確認することができる。

解答・解説
答え:A

A) ⇒ 正解です。freeコマンドはプロセスごとのメモリ状況は確認できません。これはtopコマンドの機能です。
B) ⇒ 正しい内容です。
C) ⇒ 正しい内容です。
D) ⇒ 正しい内容です。