【独学CCNA】092.VTP②
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
今回はVlanの設定情報を同期するVTPについて解説していきます。
- VTPでの3つのモード
- サーバモード
- クライアントモード
- トランスペアレントモード
VTPでの3つのモード
前回の記事にてVTPについて簡単に紹介しました。
スイッチにてVTPを使用する場合以下の3つのモードのどれかを選択する必要があります。(Catalystスイッチでは、デフォルトは「サーバモード」となっています)
・サーバモード
・クライアントモード
・トランスペアレントモード
サーバモード
サーバモードについて解説していきます。1つのVTPドメインには最低1台のサーバモードのスイッチが必要です。サーバモードとなっているスイッチに対してVlanの設定を行うことで、VTPドメイン全体の設定を変更することができます。
また、ほかのサーバモードのスイッチからのアドバタイズメントを受け取り、自身の設定に反映させることもできます。
自身のVlan情報はトランクポートから300秒ごとの感覚でアドバタイズメントします。
クライアント
クライアントモードとなっているスイッチではVlan情報を直接編集することはできません。あくまで、サーバモードのスイッチから送られてきたVTPアドバタイズメントを受け取り自身に反映させるのみです。
受け取り専用のモードだと考えると良いでしょう。
トランスペアレント
最後にトランスペアレントモードです。
このモードはほかのスイッチとのVlan情報を共有しないといったモードです。このスイッチ自身のVlanを直接編集することは可能です。しかしそのVlan情報を誰かにアドバタイズメントすることもなく、また、誰かからのアドバタイズメントを自身に反映させることもしません。
今回はVTPの3つのモードについて紹介をしました。
VTPの実際の設定方法については今後の記事でまた紹介していきます。
次回は音声Vlanについて学習していきます。