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【独学CCNA】082.IPv6の設定②
2022.04.29
Lv1

【独学CCNA】082.IPv6の設定②

本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
前回はIPv6の設定コマンドについて説明しました。
今回はIPv6の環境構築実践をしてみましょう。

  • ルータへのIPv6設定例
  • ルータのIPv6設定確認
  • まとめ
  • 確認問題

ルータへのIPv6設定の例

下図に示すルータにIPv6の設定をする例を見てみましょう。

Router1の設定例です。
Router1(config)#ipv6 unicast-routing
Router1(config)#interface FastEthernet 0/0
Router1(config-if)#ipv6 enable
Router1(config-if)#ipv6 address 2001::1/64
Router1(config-if)#no shutdown

Router2の設定例です。
Router2(config)#ipv6 unicast-routing
Router2(config)#interface FastEthernet 0/1
Router2(config-if)#ipv6 address autoconfig
Router2(config-if)#no shutdown

SLAACによってRouter2にはリンクローカルアドレスが自動で割り当てられます。

ルータのIPv6設定確認

IPv6においてインターフェースの設定を確認するコマンドは、IPv4とは少しだけ異なります。
特権モードで以下のコマンドを入力します。
show ipv6 interface <インターフェース名>

IPv6アドレスが正しく設定出来ているかどうか確認してみましょう。
Router1#show ipv6 interface FastEthernet 0/0

Router2#show ipv6 interface FastEthernet 0/1

IPv6では1つのインターフェースに複数のIPアドレスが設定されることがあります。
このコマンドで確認出来るIPアドレスは以下のようになっています。

  1. リンクローカルユニキャストアドレス
  2. グローバルユニキャストアドレス
  3. 所属マルチキャストグループ

正しく設定出来ているようであれば、疎通確認をしてみましょう。
Pingを使いますが、PingコマンドもIPv4とは少しだけ異なり、以下のようになっています。
ping ipv6 <ipv6アドレス>

今回はRouter2からRouter1へPing疎通確認を実行してみました。
以下のように、「!!!!!」と表示されれば成功です。

まとめ

  • インターフェースのIPv6設定を確認するコマンドは「show ipv6 interface <インターフェース名>」である。
  • IPv6では1つのインターフェースに複数のIPアドレスが設定されることがある。
  • IPv6で疎通確認を実行するコマンドは「ping ipv6 <IPv6アドレス>」である。

確認問題

図を参照してください。

図で確認できることについて、正しい選択肢を選んでください。

  1. FastEthernet0/1 にはリンクローカルアドレスが設定されていない。
  2. FastEthernet0/1 にはグローバルアドレス「2002::1」が手動で設定されている。
  3. FastEthernet0/1 にはSLAACでIPv6アドレスが自動設定されている。
  4. FastEthernet0/1 はマルチキャストグループに所属していない。
解答・解説
答え:2

1)リンクローカルアドレス「FE80::1」が設定されています。また、リンクローカルアドレスは設定が必須です。
2)正解です。
3)各アドレスはeui-64でインターフェースIDが作成されていないため、SLAACは用いられていません。
4)マルチキャストグループ「FF02::1」に所属しています。


今回はIPv6の設定コマンドについて説明しました。
次回はIPv6ルーティングについて説明します。

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当連載を執筆している講師陣が所属するITスクールSAK

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