【独学CCNA】078.IPv6の表記
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
前回は16進数について説明しました。
今回はIPv6の表記について説明します。
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- IPv6アドレスの表記
- 16進数とは
- IPv6アドレスの省略ルール
- まとめ
- 確認問題
IPv6アドレスの表記
IPv6はアドレス長が128ビットになっています。しかし、IPv4と同様「0」と「1」の羅列は人間にとっては見づらいですね。
そこで、IPv6アドレスは128ビットを16ビットごとにコロンで区切り16進数で表記します。
16進数は16ビットの値を4桁で表現することが出来るため、実際にはIPv6アドレスは以下のような表記となります。
2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000
IPv6アドレスの省略ルール
さて、16進数で表記してもまだ少し長く分かりづらいですね。
そこで、IPv6アドレスは一部省略することが出来るようになっています。
その際のルールは以下のようになっています。
①1つのブロック内で先頭から重なる「0」については、省略することができます。
②1つのアドレスで1回だけ、連続する「0」のブロックを「::」で置き換えることができます。
例として次のようなIPv6アドレスで考えてみましょう。
200a:00f1:0000:0000:0000:031d:0000:123c
まず、①のルールを適用すると、赤字の箇所を省略できます。
結果このようになります。
200a:f1:0:0:0:31d:0:123c
次に②のルールを適用すると、赤字の箇所を「::」で置き換えられます。
結果このようになります。
200a:f1::31d:0:123c
②のルールは何故必要なのでしょうか。
以下のようなIPv6アドレスを想定してみましょう。
200a:0000:0000:0000:031d:0000:0000:123c
①のルールを適用すると以下のようになります。
200a:0:0:0:31d:0:0:123c
②のルールを赤字両方に適用すると以下のようになってしまいます。
200a::31d::123c
複数箇所の連続する「0」のブロックを省略してしまった場合、
どちらににいくつ「0」のブロックが連続していたのかが分からなくなってしまいますね。
まとめ
- IPv6アドレスは一部について省略することが出来る。
- 1つのブロック内で先頭から重なる「0」については、省略することができる。
- 1つのアドレスで1回だけ、連続する「0」のブロックを「::」で置き換えることができる。
確認問題
以下のIPv6アドレスを正しく省略表記してください。
fe80:0000:0000:0000:03d8:0000:014d:90e3
今回はIPv6の表記について説明しました。
次回はIPv6のアドレスについて説明します。