【独学CCNA】054.デフォルトルート
ゼロからのCCNA独学講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
本記事ではデフォルトルートについて説明していきます。
- デフォルトルートとは
- まとめ
デフォルトルートとは
デフォルトルートとは
ルーターはルーティングテーブルに宛先の情報がないパケットを受け取った場合そのパケットを破棄します。しかしインターネット上のすべての宛先をルーティングテーブルに記録しておくことは不可能です。
そこで考えられたのがデフォルトルートと言う仕組みです。インターネットなど、あて先が不特定多数の通信をする際には必須の設定となります。(インターネット上でのあて先をすべてルーティングテーブルに乗せることは不可能です。)
すべての宛先に当てはまるルーティングを用意することによって、本来破棄されるはずたっだパケットの送信先を用意してあげます。とある宛先がルーティングテーブル上で複数のルーティングに当てはまった場合にはロンゲストマッチにより、当てはまった複数のルーティングの中からどれを参照するかを決めます。デフォルトルートはその優先順位が一番低いものとなるため、デフォルトルートを追加しても、元から存在していたルートに影響は与えません。
図のネットワークにデフォルトルートの定義を追加する場合のコマンドは下記の通りです
【RouterA】
RouterA(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.10.2
【RouterB】
RouterB(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Ethernet 0/1/0
【RouterC】
RouterC(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.20.1
Gateway of last resort is 192.168.10.2 to network 0.0.0.0
と表示されている部分と
S* 0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.10.2
と表示されている部分の2か所でデフォルトルートが設定されていることが確認出来ます。
(試験の時はどちらか片方しか示されない事があるので必ずこの2か所どちらでもデフォルトルートの設定を読み取れるようになっておきましょう)
まとめ
・デフォルトルートによって本来破棄されるはずのパケットが転送されるようになる。
・ロンゲストマッチのルールにより、デフォルトルートを追加しても、もともとのルーティングには影響がない。
今回はデフォルトルートについて紹介しました。