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【独学CCNA】051.スタティックルーティングとは
2022.02.28
Lv1

【独学CCNA】051.スタティックルーティングとは

ゼロからのCCNA独学講座

本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
本記事ではスタティックルーティングについて説明していきます。

  • スタティックルーティングとは
  • まとめ

スタティックルーティングとは

ルーターがネットワーク上でパケットを中継する際に、自分のところに届いたパケットを次にどのルーターに届けるべきか(ネクストホップ)の設定をルーティングと呼びました。ルーティングを設定する方法としては、ダイナミックルーティングとスタティックルーティングがあります。今回の記事はスタティックルーティングについてです。

スタティックルーティングとは宛先ネットワークへのルートを手動で設定するというものです。
手動で設定した経路を使用するルートのことをスタティックルートと呼びます。
(手動ではなく自動で設定する方法はダイナミックルーティングとなります。)

以下の構成のネットワークで考えてみましょう。

この図の通りのルーティングテーブルであった場合PC①からPC②宛のパケットをRouterAに渡してもPC②へ届く事はありません。
それはRouterAに172.16.20.0/24へ向かうにはどの経路をたどればよいのかという情報(ルーティング情報)が無い為です
この場合RouterAは172.16.20.2宛のパケットを破棄してしまいます。(↓の図をクリックすると動きます)

ルーターはルーティングテーブルを参照してパケットの転送先を決めます。
ルーターにIPアドレスを設定しただけでは直接接続しているネットワークの情報しか知りません、そのため
離れたネットワーク(ルーターに直接つながってないネットワーク)宛のパケットの場合宛先へ向かうには
次にどこへ転送したら良いのか分からない為そのパケットを破棄してしまいます。
ルーターのルーティングテーブルを確認するには特権モードから以下のコマンドを実行します。

#show ip route

下記は実行例です

次回はスタティックルートの設定を行って正常にパケットが届くようにしてみたいとおもいます。

まとめ

・スタティックルーティングとは手動でのルーティング設定のこと
・ルーターはルーティングテーブルを使用してパケットの転送先を決める
・ルーティングテーブル確認のコマンドは特権モードにて「show ip route」

今回はスタティックルーティングについて紹介しました。
次回はスタティックルーティングをつかってパケットがうまく届くようにルーティング設定を行います。

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当連載を執筆している講師陣が所属するITスクールSAK

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