【独学CCNA】003.プロトコル
CCNA対策講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
前回までの連載の記事ではネットワークについて学びました。
本記事では新たにプロトコルという言葉が出てきます。そのプロトコルとは何かということを学んでいきましょう。
プロトコルってなんだ?
そもそもプロトコルとは プロトコルが一致しないとどうなるか
★そもそもプロトコルとは何か。
英語で「protocol」と書き、議案、原案などいくつかの意味を持つ言葉です。
そのいくつかある言葉の意味の中でも、コンピュータ関連でプロトコルといえばふつうは「通信プロトコル」のことを指します。これは「データをやり取りする際の約束事、手順」のことを指します。
★プロトコルが一致しないとどうなるか
データはバイナリ(2進数)で書かれているため、いきなりプロトコルも決めずにデータだけ送ったとしても受信側はそのデータをどう扱ってよいかわかりません。
例えば、送信者が「1001」というデータを「〇〇」という意味のつもりで送ったとします。しかしプロトコルが一致していないとき、受信者はその「1001」をなんと解釈してよいか判断できません。もしかしたら「××」という別の意味にとらえてしまうかもしれません。これでは困ります。
言語が違う人同士が話すときのように音としては聞こえるけど、意味がまるで分からない。そんな状態になってしまいます。
さらに、データには本文だけでなく送信者や、受信者の情報も入ることがあります。すると文字の解釈に加えて、より複雑なプロトコルが必要となります。
そこでデータを送る際に、「この部分のデータは△△という意味で、この部分のデータは〇〇という意味だよ。」「この部分のデータはこう解釈してね」と、いうようにそのデータの解釈方法をお互いに決めておきます。これがプロトコル(約束事)です。
会話をする際の言語を決めておくのと似ているかもしれません。
細かい話は今後の連載で出てきますが、コンピュータが通信をするための機能はいくつかの層かに分かれています。そこでの層同士のプロトコルをそれぞれ揃えてようやく正しい通信が行われます。層ごとのプロトコルすべて合わせたものをプロトコルスタックといいます。
まとめ
今回は通信プロトコルという言葉の意味について説明しました。
次回はプロトコルと関連してOSI参照モデルについて学んでいきます。