Infra Engineer

【CCNP解説_OSPF編 8】ルータIDの決定の例
2021.04.30
Lv2

【CCNP解説_OSPF編 8】ルータIDの決定の例

ルータIDの決定の例


今回はルータIDがどのように決定されるかをいくつかの例で見ていきましょう。
おさらいになりますが、ルータIDは次の順番に決定されます。

 1.コマンドによる手動設定
 2.有効なループバックインターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレス
 3.有効な物理インターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレス


以下の構成で見てみましょう。なお、前述の1のコマンドによるルータIDの設定は
行っていないものとします。

図の左側では、IPアドレスは物理インターフェイスにしか設定されていません。
この場合、最も大きいIPアドレスである192.168.100.1がルータIDとなります。

図4.1.8の右側では、ループバックインターフェイスにIPアドレスが設定されているので、
物理インターフェイスのIPアドレスの方が大きくても、ループバックインターフェイスの
IP アドレスである10.0.0.1 がルータIDとなります。

もう一つの例を次の図の構成で見てみましょう。

Router1はRouer2と接続しているGigabitEthernet 0/1ではOSPFが設定されていますが、
GigabitEthernet 0/0ではEIGRPが動作しているとします。

OSPFが動作していないインターフェイスもOSPFのルータID選出の対象となるため、
最も大きいIPアドレスである192.168.100.1がRouter1のルータIDとなります。

なお、ルータプライオリティはインターフェイスごとにそれぞれ個別の値を設定しますが、
ルータIDはルータに1つの値のみとなります。


今回のまとめ

今回はルータIDの決定の例をいくつか見てみました。
ルータIDはコマンドで設定していない場合、物理インターフェイスやループバックインターフェイスの
IPアドレスの中で最も大きい値がルータIDに使用されます。
ループバックインターフェイスが作成されている場合は値の大小に関係なく
物理インターフェイスよりも優先されます。

また、ルータIDはルータに1つのみ設定される値で、インターフェイスごとに設定できる
ルータプライオリティとは異なるところにも注意してください。


 ■今回のポイント

 ・ルータIDはルータに1つだけ
 ・ループバックインターフェイスが作成されていた場合、物理インターフェイスより優先される
 ・OSPFに参加していないインターフェイスのIPアドレスもルータIDの選出対象になる


【お知らせ】

ブログの筆者が執筆したCCNA・CCNP試験対策参考書が発売されています。
当ブログでは説明しきれない細かい内容やコマンド設定などさらに充実した内容となっていますので、
この機会にぜひ書籍版も手に取ってみてください!

CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コンセントレーション試験 ENARSI(300-410)

Amazon
楽天ブックス
翔泳社

CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301

Amazon
楽天ブックス
翔泳社


CCNP解説 連載目次リンク

CCNP解説 連載目次

当連載執筆講師が所属するITスクールSAK

新試験対応で好評開講中の「CCNP合格保証コース」講座紹介ページ