【OSPF徹底解説】ルータIDの決定の例


ルータIDの決定の例


今回はルータIDがどのように決定されるかをいくつかの例で見ていきましょう。
おさらいになりますが、ルータIDは次の順番に決定されます。

 1.コマンドによる手動設定
 2.有効なループバックインターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレス
 3.有効な物理インターフェイスのIPアドレスの中で最も大きなIPアドレス


以下の構成で見てみましょう。なお、前述の1のコマンドによるルータIDの設定は
行っていないものとします。

図の左側では、IPアドレスは物理インターフェイスにしか設定されていません。
この場合、最も大きいIPアドレスである192.168.100.1がルータIDとなります。

図4.1.8の右側では、ループバックインターフェイスにIPアドレスが設定されているので、
物理インターフェイスのIPアドレスの方が大きくても、ループバックインターフェイスの
IP アドレスである10.0.0.1 がルータIDとなります。

もう一つの例を次の図の構成で見てみましょう。

Router1はRouer2と接続しているGigabitEthernet 0/1ではOSPFが設定されていますが、
GigabitEthernet 0/0ではEIGRPが動作しているとします。

OSPFが動作していないインターフェイスもOSPFのルータID選出の対象となるため、
最も大きいIPアドレスである192.168.100.1がRouter1のルータIDとなります。

なお、ルータプライオリティはインターフェイスごとにそれぞれ個別の値を設定しますが、
ルータIDはルータに1つの値のみとなります。


今回はルータIDの決定の例をいくつか見てみました。
ルータIDはコマンドで設定していない場合、物理インターフェイスやループバックインターフェイスの
IPアドレスの中で最も大きい値がルータIDに使用されます。
ループバックインターフェイスが作成されている場合は値の大小に関係なく
物理インターフェイスよりも優先されます。

また、ルータIDはルータに1つのみ設定される値で、インターフェイスごとに設定できる
ルータプライオリティとは異なるところにも注意してください。


 ■今回のポイント

 ・ルータIDはルータに1つだけ
 ・ループバックインターフェイスが作成されていた場合、物理インターフェイスより優先される
 ・OSPFに参加していないインターフェイスのIPアドレスもルータIDの選出対象になる


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