Infra Engineer

文字数や行数のカウント ~wcコマンド~
2021.03.01
Lv1

文字数や行数のカウント ~wcコマンド~

今回の内容

今回は、wcコマンドについて解説します。

wc
まとめ
練習問題

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wc

指定したテキストファイルの行数、単語数、バイト数を表示するには「wc」コマンドを使用します。

wcコマンド
意味 指定したテキストファイルの行数、単語数、バイト数を表示する
書式 wc [オプション] [ファイル名]
例)
/etc/passwd の行数、単語数、バイト数を表示する
[root@localhost ~]# wc /etc/passwd
  48  116 2707 /etc/passwd

表示結果は、左から順に行数、単語数、バイト数、ファイル名となっています。

下記にwcコマンドのオプションを紹介します。

オプション 説明
-l ファイルの行数のみ表示する
-w ファイルの単語数のみ表示する
-c ファイルのバイト数のみ表示する

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例)-l
ファイルの行数のみ表示する
[root@localhost ~]# wc -l /etc/passwd
48 /etc/passwd

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例)-w
ファイルの単語数のみ表示する
[root@localhost ~]# wc -w /etc/passwd
116 /etc/passwd

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例)-c
ファイルのバイト数のみ表示する
[root@localhost ~]# wc -c /etc/passwd
2707 /etc/passwd

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例)
カレントディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリの数を取得する
[root@localhost ~]# ls
anaconda-ks.cfg  downloads  original-ks.cfg  test.txt
[root@localhost ~]# ls | wc -l
4

lsコマンドで出力されるファイルやディレクトリの一覧は、内部的には改行されています。(リダイレクトしてファイルに出力してみるとわかりやすいです)

[root@localhost ~]# ls > files
[root@localhost ~]# cat files
anaconda-ks.cfg
downloads
files
original-ks.cfg
test.txt

lsの出力をwcにパイプで渡して行数をカウントすることで、ファイルやディレクトリの数を取得することができます。

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まとめ

今回はテキストファイルの行数、単語数、バイト数を取得するコマンドwcについてでした。
実際には、最後に紹介したファイル・ディレクトリの数を取得する使い方をすることがたまにある程度なのですが、シェルスクリプト等で使用する機会があるかもしれませんので、覚えておいて損はないと思います。

それでは今回はこのあたりで。

確認問題

問題1

テキストファイルの行数、単語数、バイト数を表示するコマンドは次のうちどれか。

A) wc
B) ls
C) df
D) du

解答・解説
答え:A

A) ⇒ 正解です。
B) ⇒ ディレクトリやファイルを一覧表示するコマンドなので誤りです。
C) ⇒ ディスクの空き容量を表示するコマンドなので誤りです。
D) ⇒ ディスクの使用量を表示するコマンドなので誤りです。

問題2

ファイルの行数のみを表示するwcコマンドのオプションで、正しい選択肢を1つ選びなさい。

A) -c
B) -m
C) -w
D) -l

解答・解説
答え:D

A) ⇒ ファイルのバイト数を表示するオプションなので誤りです。
B) ⇒ ファイルの文字数を表示するオプションなので誤りです。
C) ⇒ ファイルの単語数を表示するオプションなので、誤りです。
D) ⇒ 正解です。

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