2021.03.03
ファイルとディレクトリの管理~pwdコマンド・cdコマンド~
今回の内容
今回は、pwd・cdコマンドについて解説します。
pwd
カレントディレクトリの絶対パスを表示するには、「pwd」コマンドを使用します。
pwdコマンド | |
---|---|
意味 | カレントディレクトリの絶対パス名を表示する。 |
書式 | pwd |
——————–
pwdコマンドの実行
現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)を確認。
[test@localhost ~]$ pwd /home/test [test@localhost ~]$
——————–
cdコマンド
カレントディレクトリを変更するには、「cd」コマンドを使用します。
現在作業をしているディレクトリのことを、「カレントディレクトリ」といいます。
引数なしで実行すると、ユーザのホームディレクトリに移動します。
cdコマンド | |
---|---|
意味 | ディレクトリの移動 |
書式 | cd [オプション] [移動先ディレクトリ] |
オプション | 説明 |
– | 直前に作業していたディレクトリへ移動する。 |
例)cdコマンドの実行
一つ上の階層に移動
[test@localhost lpic]$ pwd //➀ /home/test [test@localhost lpic]$ [test@localhost lpic]$ cd /home //➁ [test@localhost ~]$ [test@localhost ~]$ pwd //➂ /home [test@localhost ~]$
上記の例では、cdコマンドの後に移動したいディレクトリを絶対パスで指定していますが、一つ上の階層に移動する場合には、絶対パスで指定するとパスが長い場合には不向きです。
その場合には、「メタキャラクタ」を使ってコマンドを実行した方が便利です。
使用例)cd ..
※「..」は、一つ上を意味するメタキャラクタ(特殊な意味を持つ文字)です。
——————–
例)cdコマンドの実行(引数なし)
ホームディレクトリに移動
[test@localhost lpic]$ pwd /home/test/lpic [test@localhost lpic]$ [test@localhost lpic]$ cd [test@localhost ~]$ [test@localhost ~]$ pwd /home/test [test@localhost ~]$
——————–
まとめ
pwdコマンドとcdコマンドは実務でもよく使うコマンドなので、しっかり覚えて覚えておきましょう!
それでは今回はこのあたりで。
確認問題
問題1
カレントディレクトリの絶対パスを表示するコマンドで、正しい選択肢を1つ選びなさい。
A) cat
B) pwd
C) head
D) tail
問題2
カレントディレクトリを変更するコマンドで、正しい選択肢を1つ選びなさい。
A) od
B) make
C) hexdump
D) cd