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【Python独学】様々な組み込み関数
2020.11.02
Lv1

【Python独学】様々な組み込み関数

今回はPythonが元々持っている様々な組み込み関数を紹介していきます。


組み込み関数とは?

組み込み関数とはPythonをインストールした際に同時にインストールされており、
特別な記述をする必要なく使用できる関数のことを指します。

関数とは?

これまでの連載でもいくつか使用していましたが、改めて説明します。

関数とは端的に言うと、
「与えられた値を元に処理を行い結果を返すもの」
です。
とは言え、これだけでは理解できないので実際の関数を例に説明していきます。

最小の値を返す「min()」を例にしてみましょう。
まずは使い方のおさらい。

min_value = min(3,7,2,6,0)
print(min_value)
C:\Python> python func1.py
0

「3,7,2,6,0」の中で最小の値である「0」がmin_valueに格納されているのが確認できたかと思います。
この場合、
・「3,7,2,6,0」       は「与えられた値」
・「最小値を求める」という動作は「処理」
・「0」           は「返された結果」
ということになります。
「与えられた値」、「返された結果」には正式な呼び名があり
それぞれ「引数」、「戻り値」と呼ばれます。

ただし、引数を必要としない、または戻り値のない関数もあります。
上記の例でも使用している、print関数は戻り値がありません。

ret = print("こんにちわ")
print(ret)
C:\Python> python func2.py
こんにちわ
None
この様に戻り値を変数に格納してもNoneとなってしまいます。

組み込み関数に限らず、関数を利用する際には
・どういった型を引数にできるか
・引数の数はいくつ必要か
・戻り値はあるのか
に気をつける必要があります。

様々な組み込み関数

ではいくつか組み込み関数を紹介していきます。

・round
四捨五入を行ってくれる関数です。

origin = 1.38

roundA = round(origin)   #対象の数値のみしてい
roundB = round(origin,1) #対象の数値と小数点第何位で四捨五入するかを指定

print(roundA)
print(roundB)
C:\Python> python func3.py
1
1.4

・input
キーボードからの入力を受け付ける関数です。

input_val = input("入力してください:") #引数に渡した文字列を画面に表示してくれる。

print("入力された値は[" + input_val + "]です。")
C:\Python> python func4.py

入力してください:key
入力された値は[key]です。


・str
引数のstr版を返してくれる関数です。

int_val = 1
str_val = "という数字は。。。"

#print(int_val + str_val)      #数値と文字列は「+」で結合できない
print(str(int_val) + str_val)  #strで数値を文字列に変換してから「+」で結合を行う
C:\Python> python func5.py
1という数字は。。。

まとめ

・組み込み関数とはPythonで元々用意されている関数のこと
・関数には引数と戻り値がある


確認問題

1.以下の処理を行う組み込み関数を調べて使ってみよう。
 ・引数の絶対値を取得する
 ・変数の型を調べる

連載目次

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