2020.10.01
【PHP基礎】変数と配列① 単純変数とは
■単純変数とは
PHPで扱ってきた変数についてもう少し詳しく見ていきましょう。
今まで扱ってきた変数について以下のように説明してきました。
変数とは、一言で言うと「データを入れておく箱」です。
データ処理の途中経過のデータを一時的に保管しておく役割を果たしています。
(参考:変数とは)
以下のように整数、小数、文字列、true/falseのような論理型といった、様々なデータを保存しておくことができました。
$a = 10; // 整数 $b = 3.14; // 小数 $c = 'あいうえお'; // 文字列 $d = true; // 論理値
このように、「1つの変数につき1つのデータを保管する」という原則で扱ってきました。
このような変数を単純変数(スカラー型変数)と呼びます。
ですので、上記の例で扱ってきた変数は全て単純変数に分類されます。
■単純変数以外の変数
単純変数は「1つの変数につき1つのデータ」ということですが、不便な場面がでてきます。
例えば会社で使用するシステムで、社員を表す変数を作成するとします。
しかし、社員は1000人いるとします。
その場合、変数を1000個用意しなくてはいけません。
$employee1; $employee2; $employee3; // 中略 $employee998; $employee999; $employee1000;
変数を宣言するだけでも大変です。
このように単純変数では1つの変数につき1つのデータしか保存することができないため、保存したいデータの数だけ変数を用意する必要がでてしまいます。
こんな場合、1000人分を個々の変数で管理するよりひとまとめとして扱うことができれば使いやすくなります。
今までは単純変数を扱ってきましたが、変数には複合型変数というものもあります。
今回のようなたくさんのデータを扱う場合でも、単純変数ではなく複合型変数の配列というものを使えば
もっと簡単に多くのデータを扱うことができるようになります。
配列については次回の記事で解説します。