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【はじめてのJava】統合開発環境の準備 Part2【環境構築編】
2020.09.30
Lv1

【はじめてのJava】統合開発環境の準備 Part2【環境構築編】

統合開発環境の準備 Part2

本記事では、Javaで開発を行う際に欠かせない「統合開発環境」について解説していきます。
今回は、統合開発環境の初期設定や、プログラムを実行するまでの基本動作を解説していきます。

統合開発環境についての解説、ダウンロードやインストールはこちらを参照してください。

※説明中の画像については記事執筆時点のものになります。統合開発環境のバージョンが更新された場合などは見た目が異なる可能性があります。

目次


Eclipseの起動と設定(プログラムを書くための準備)

(1) Eclipseを起動します。
展開したフォルダの中にある「eclipse(展開したフォルダ\pleiades\eclipse)」というフォルダの中にある
eclipse.exe」ファイルをダブルクリックします。
起動したら次のような画面がしばらく表示されます。

(2) 「ワークスペース」を設定します。
ワークスペースとは、Javaプロジェクト(プログラムの大きなまとまり)、設定、ユーザの設定などを
まとめて保存する場所のことです。
もし、指定のディレクトリを選択する場合は、「参照」ボタンから任意のディレクトリを選択してください。
今回は、デフォルトのままにして「起動」をクリックします。
下にある「この選択をデフォルトとして使用し、今後この質問を表示しない(U)」にチェックを入れると、
今後Eclipseを起動させた際に、このダイアログは表示されなくなります。

(3) 以下のような画面が表示されたら、起動は完了です。
これから、プログラムを作成するための設定を行います。

Eclipseの画面は、実際にプログラムを記述するメインウィンドウの周りにいくつかのサブウィンドウが
配置されています。サブウィンドウには、それぞれに「ビュー」というものが表示されています。
「ビュー」は機能ごとに用意されていて、様々な情報を表示することが出来ます。

  • パッケージ・エクスプローラー

     プログラムが保存されているフォルダなどの構成を確認することが出来るビューです。

  • コンソール

     プログラムの実行結果が表示されるビューです。

  • 問題

     プログラム内でのエラーがある場合、エラーを一覧表示するビューです。

  • アウトライン

     プログラム内で定義したメソッドや変数が一覧表示されるビューです。

上記のほかにも様々なビューがありますので、使い方に合わせてカスタマイズすると便利です。

(4) プログラムを作成するためには、まず、「Javaプロジェクト」の作成を行います。「Javaプロジェクト」はプログラムを保存するための大元のフォルダというように捉えてください。
新しくEclipseをダウンロードして、Javaプロジェクトが作成されていない場合は、「パッケージ・エクスプローラー」部分に「Javaプロジェクトの作成」という表示がありますので、そこをクリックします。

既にJavaプロジェクトが作成されている場合などは、新規ボタンを押下するまたは、パッケージエクスプローラーで右クリック→新規を選択すると表示されるプルダウンメニューから「Javaプロジェクト」を選択します。
新規プロジェクトボタン

右クリックしてメニューから選択

「新規Javaプロジェクト」という画面が表示されます。
「プロジェクト名」のテキストボックスに作成するプロジェクトの名前を入力し、「完了」をクリックします。
プロジェクトとは、複数のプログラムを1つの機能またはアプリケーションとしてひとまとまりにしたものです。
今回は、「silver」と入力します。

その後、「module-info.java」の作成という画面が表示されます。
こちらは、Java9から新しく導入された「モジュールシステム」というものに関連します。
「モジュールシステム」については、後の記事で紹介しますので、今は気にする必要はありません。
モジュール名などは特に変えずに「作成」をクリックしてください。

(5) 「パッケージ・エクスプローラー」のビュー欄に、作成したプロジェクトが表示されます。

(6) 次にパッケージを作成します。
パッケージについては、のちの記事で詳しく解説しますが、現状は、プログラムをまとめるフォルダのようなもの
だととらえてください。
前のステップで作成したプロジェクトの中の「src」フォルダを右クリックし、「新規」の中から「パッケージ」
を選択すると「新規Javaパッケージ」という画面が表示されます。

「ソース・フォルダー」という項目はそのまま、「名前」という項目を入力して、パッケージ名を付けます。
パッケージ名を付ける際には、作成するサイトのドメイン名を逆にして付けることが多いです。
例えば、「ocjp.ssie.jp」というドメイン名なら、パッケージ名は「jp.ssie.ocjp」のように命名します。
今回は、「jp.ssie.ocjp」を入力し、完了ボタンを押します。

(7) 「パッケージ・エクスプローラー」のビュー欄に、作成したパッケージが表示されます。

(8)次にパッケージ内にクラスを作成します。
クラスは、プログラムを記述する部分です。
パッケージ「jp.ssie.ocjp」を選択し、ツールバーにある「新規Javaクラス」ボタンをクリックするか、
パッケージ「jp.ssie.ocjp」を右クリックし、「新規」の中から「クラス」を選択すると
「新規Javaクラス」という画面が表示されます。

新規クラスボタン

パッケージから選択

「名前」にはクラスの名前を付けます。クラス名の先頭は必ず大文字にします。
今回は「Sample1」と入力します。
下のほうに「どのメソッド・スタブを作成しますか?」という問いがありますので、一番上の
public static void main(String[] args)(V)」にチェックを入れ、完了ボタンを押します。
これによって、クラスを作成する際にのそクラス内に自動的にmainメソッドが作成されます。

(9) 「パッケージ・エクスプローラー」のビュー欄に、作成したクラスが表示されます。
画面右側には、プログラムが表示されます。ここに入力しプログラムを作成します。


Eclipseでのプログラムの実行

(1)画面右側にプログラムを作成します。
今回は「Hello World」と表示するプログラムを書いています。

(2)プログラムを作成、変更を加えたら必ず上書き保存をします。上書き保存を行わないと、書き込んだ内容や
変更が実行に反映されませんので、注意してください。
上書き保存がされていない場合、タブのファイル名の先頭に「*」マークがつきます。

(3)プログラムを実行します。
プログラムを実行するための操作はいくつかあります。
<1>~<3>のどの操作を行っても同じように実行できますので、どれかを行ってみてください。

<1>プログラムを開いた状態で、メニューの「実行」タブを選択し、その中の「実行」→「Javaアプリケーション」を
選択します。

<2>プログラムを開いた状態で、ツールバーの「実行」ボタンの「▼」マークをクリックします。
表示されたメニューの中から「実行」→「Javaアプリケーション」を選択します。

<3>パッケージ・エクスプローラーから実行したいクラスファイルを右クリックし、メニューから「実行」→
「Javaアプリケーション」を選択します。

プログラムを実行すると、「コンソール」ウィンドウに実行結果が表示されます。

以上が、Eclipseの初期設定、プログラムの実行までの流れになります。


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