【Python連載】Windows PCへのAnacondaのインストール


前回の「【Python連載】Pythonのインストール」ではPythonを直接インストールする方法を説明しましたが、
今回は別の方法としてWindows PCにAnacondaというソフトをインストールする方法を解説します。


Anacondaとは?

AnacondaはPythonだけではなく、Pythonでよく使われるNumPyやPandas、scikit-learnなどの
ライブラリやツールなどがまとめて同梱されているソフトウェアです。
そのため、Anacondaをインストールすることで前回と同じようにPythonが実行できるように
なるだけでなく、上記のライブラリを別途自分でインストールしなくてもすぐに使えるので、
すぐに流行りの機械学習などの学習をすることができます。
前回との違いをもう少し分かりやすくすると次のようになります。

前回の方法でPythonをインストールした場合

①「NumPyというライブラリ(行列計算などを簡単なコード記述で行うことができるライブラリ)
を使いたい!」

②「でもPythonの言語はインストールしたけどもNumPyはインストールしてない…。」

③「NumPyをインストールしなくちゃ。。(pip install numpyといったコマンドをCLIで実行)」

④「インストールできたからコードを記述して使っていこう(import numpy as npなどを記述)」

 

となりますが、最初にAnacondaをインストールしていれば次のような流れになります。

Anacondaをインストールした場合

①「NumPyというライブラリ(行列計算などを簡単なコード記述で行うことができるライブラリ)
を使いたい!」

②「Anacondaをインストールした時に一緒にインストールされているからすぐ使える!」

③「すぐにコードを記述して使える!(import numpy as npなどを記述)」

というように、pipコマンドを使ったインストールなどが必要なくなる形になります。
とりわけプログラム初心者の方には、コマンドを使ってライブラリをインストールする
といった作業が分かりづらく、そのようなことで躓いてしまっていては時間ももったいない
ですので、前回の方法ではなく最初はAnacondaをインストールしてしまった方が無難でしょう。

※ただし、Anacondaはたくさんのライブラリ等が同梱されていますので、インストール時の
サイズは3GB前後となります。PCの空き容量に注意してください。


STEP.1 Anacondaのインストーラをダウンロードする

それでは、Anacondaのダウンロード&インストールを行っていきましょう。

※Anacondaと本家のPythonを同時にインストールしていても問題ないのですが、ごちゃごちゃして
分かりづらくなる可能性もあるので、前回Pythonをインストールした方は、まずアンインストール
しておくことをお勧めします。

Anacondaの公式サイトhttps://www.anaconda.comにアクセスします。

画面上部の「Products」にカーソルを乗せて表示されるメニューから、
「Individual Edition」を選択し、個人用のAnacondaのページに飛びましょう。
※チーム開発用のAnacondaは有料ですが、個人用はフリーで使用することができます。

次のページに遷移した後、ページ下部に「Anaconda Installers」の欄があります。
その中から自身のPCの環境に合ったインストーラをダウンロードしましょう。

※今回はWindows PCでのインストール方法について説明します。


STEP.2 Anacondaをインストールする

それでは、ダウンロードしたインストーラを開き、インストールを開始していきます。
ウィザードのトップ画面と次の使用許諾の同意を行うと、インストールするユーザの選択
が表示されます。PCの自分のアカウントでだけ使用する場合は「Just Me」を、他の
アカウントでも使用する場合は「All Users」を選択しましょう。

※選択によってインストールされるデフォルトのパスが異なりますので注意してください。
・「Just Me」…C:\Users\<ユーザ名>\anaconda3
・「All Users」…C:\ProgramData\Anaconda3
※今回は「All Users」でインストールしています。

 

インストールするフォルダを変更したい場合は次の画面で変更します。

さらにNextをクリックして次の画面に進むと、2つのチェックボックスが出てきます。
ここは少し英語も多くてややこしいですが、デフォルトのまま下だけにチェックを入れて
インストールをしましょう。

※上のチェックボックスにチェックを入れるとpythonコマンドのパスを通してくれますが、
この設定は推奨されていません。前回はパスが通っていないとpythonコマンドが実行できない
からパスを通すようにすると説明しましたが、Anacondaの場合はコンピュータ自体にpythonコマンドのパスを
設定する必要はありません。
なぜならAnacondaをインストールすると、自動的に「Anaconda Prompt」というpythonコマンドのパスが
通った専用のコマンドプロンプトを作成してくれるからです。
これについてはこの後説明します。

 

最後に「Install」をクリックしてインストールを開始しましょう!


STEP.3 Anacondaの動作確認をする

それでは、Anacondaが無事にインストールできたかどうか、動作確認をしましょう。
といってもAnaconda自体は無数のツールやライブラリが同梱されているため、一つ一つ
確認することは現実的に不可能です。
そのため、前回同様pythonコマンドが実行できるかどうかだけ確認します。

 

「Anaconda Prompt(Anaconda3)」というソフトウェアがインストールされているはずなので、
それを開きます。(アプリケーション名を検索したら出てくると思います。)
そこで以下のコマンドを実行します。

python –version
(分かりにくいですが、versionの前はハイフンが2つです。)

インストールしたPythonのバージョンが表示されればOKです。

※Anacondaに含まれているPythonのバージョンは本家の最新版よりも少し前のバージョンになります。

 

ここでもう一つ確認しましょう。
普通のコマンドプロンプトを立ち上げて、同様にpython –versionコマンドを実行してみてください。
そしてエラーメッセージが表示されれば、これが正しい状態です。

これは先ほどの2つのチェックボックスの上にチェックを入れなかったためです。
簡単に言えば、コンピュータ自体にはPythonをインストールしている(&パスを通している)
のではなく、Anacondaが動作している状況下でだけPythonを実行できるようにしています。

 

とてもややこしく感じるかもしれませんが、Pythonの環境をAnacondaの中だけに留めること
によって、コンピュータ内での環境の競合や依存関係といったものからAnacondaを独立させているのです。

 

要はコンピュータの中が整理整頓され、ちゃんと決められたスペース内(C:\ProgramData\Anaconda3といった
インストールしたフォルダ内)に収められているということです。

 

今回はWindowsのPCにAnacondaをインストールする方法を説明しました。
次回はMacのPCにAnacondaをインストールする方法を説明します。

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