2020.09.30
【PHP基礎】データ型とは
■データ型とは
データ型とは、扱う値の形式、もしくは、値の性質を表す概念となります。
PHPでこの型を知らなくてもコードを記述することはできますが、
型についてイメージすることでよりエラーの少ないコードを記述することができます。
まずはデータ型にはどのような種類があるか確認してみましょう。
■データ型の種類
スカラー型
型 | 概要 | 例 |
---|---|---|
整数型(integer) | 小数点を持たない整数 | 「1」「5」「-125」「300」 |
浮動小数点型 (float, double) | 小数点以下の数値がある数値 | 「1.23」「0.65」「-5.2458」 |
文字列型(string) | 文字列を扱う | 「あいうえお」「abcde」「漢字」 |
論理型(boolean) | 真偽値(TRUE, FALSE)を扱う | 「TRUE」「FALSE」※大文字小文字を区別しません |
複合型
型 | 概要 |
---|---|
オブジェクト型(object) | new命令によりオブジェクトのインスタンスを作成 |
配列型(array) | [ ] や array関数により指定された配列 |
■PHPにおけるデータ型
上で確認した通りデータ型には様々な種類がありますが、PHPではこれらを使い分ける必要はありません。
参考までに別のプログラミング言語 Java のデータ型を以下に掲載します。
本来は以下の一覧のようなデータ型を細かく使い分ける必要がありますが、
PHPでは、型の定義を自動で行ってくれるため、プログラムを組む時にはあまり意識する必要はありません。
- Javaの場合
// この変数xには int(整数)のデータしか代入できない int x = 10;
// PHPの場合、この変数xには文字も数値も関係なく代入することができる $x = 10;
Javaのデータ型
型 | 概要 | 例 |
---|---|---|
byte | 8bitの符号付き整数 | 「1」「-123」「45」 |
short | 16bitの符号付き整数 | 「1234」「-1234」 |
int | 32bitの符号付き整数 | 「10000」「-543210」「123」 |
long | 64bitの符号付き整数 | 「123456L」「-321L」 |
float | 32bit単精度浮動小数点数 | 「0.25F」「-3.45F」 |
double | 64bit倍精度浮動小数点数 | 「3.141592」「-1.5」 |
char | 文字(1文字) | 「’a’」「’あ’」「\u0000」 |
boolean | 論理値(true,false) | 「true」「false」 |
※Javaのデータ型の詳細についてはこちら記事を参考にしてください。