Pythonをインストールする方法
この連載では、プログラミング初学者向けの人を対象としたPythonの基礎について学んでいきます。
プログラミング言語のコードを自分のパソコンで記述して実行する（動作させる）には、
まず「開発環境」を整える必要があります。
開発環境と聞くと難しく聞こえますが、「自分のPCでプログラム言語を実行できるように、
（言語そのものやソフトウェアなど）をインストールする」と考えると少し分かりやすいかもしれません。
Pythonの場合はとても簡単で、Pythonの公式サイトからPythonをインストールすれば
それだけで自分のPCでPythonのプログラムコードを実行することができるようになります。
※その他にも、「Anaconda」というソフトをインストールすることでもPythonをインストールすることが可能ですが、
詳しくは次回解説します。
STEP.1 Pythonのインストーラをダウンロードする
それでは、Pythonのダウンロード&インストールを行っていきましょう。
Pythonの公式サイトhttps://www.python.org/にアクセスします。
画面上部の「Downloads」にカーソルを乗せて表示されるメニューから、
WindowsのPCを使用している方は「Windows」を、Macを使用している方は
「Mac OS X」を、それ以外の方は「Other Platforms」をクリックします。
※真横のボタン「Python 3.○.○」をクリックすることでもインストーラをダウンロードすることが可能ですが、
32bit版のPythonがダウンロードされてしまいます。
※自分のPCが64bit版でも、32bit版のPythonは動作しますが、64bit版にしか対応していないライブラリなどもあるため、
64bit版の方が良いでしょう。
※筆者はWindowsのPCで行っています。
次のページに遷移した後、「Latest Python3 Release-Python3.○.○」をクリックします。
※執筆時点での最新バージョンは3.8.6となっています。
※Pythonのバージョンには大きく分けて2.x系と3.x系があります。コードの書き方等が違う部分もあり、
現在では2.x系を使って開発することは少ないので、3.x系をインストールして学習するようにしましょう。
次の画面の下の方に、「Files」という項目があります。その中の「Windows x86-64 executable installer」を
クリックして64bit版のインストーラをダウンロードします。
STEP.2 Pythonをインストールする
それでは、ダウンロードしたインストーラを開き、インストールを開始していきます。
表示される最初のウィザード画面で「Add Python 3.○ to PATH」というチェックボックス
にチェックを入れておきましょう。チェックを入れたら「Install Now」をクリックします。
※チェックを入れ忘れると、後から環境変数Pathを自分で設定しないといけなくなるので注意してください。
※「Customize installation」でインストールオプションをカスタマイズできますが、
デフォルトで全てチェックが入っているのでそのままで問題ありません。
インストールが完了したら、そのままウィンドウは閉じてください。
これでインストールは完了です！
STEP.3 Pythonの動作確認をする
それでは、Pythonが無事にインストールできたかどうか、動作確認をしましょう。
コマンドプロンプトを立ち上げ、以下のコマンドを実行します。
インストールしたPythonのバージョンが表示されればOKです。
インストールができていない場合は次のように表示されます。
※インストール時に「Add Python 3.○ to PATH」にチェックを入れ忘れた場合も同様のエラーメッセージが
表示されます。
その際は環境変数PathにPythonの実行ファイルが保存されているフォルダを追加してください。
なお、今回はPythonを本家のサイトからインストールしました。
しかし本家のサイトからインストールした場合、Pythonでの開発で利用する様々な便利なライブラリなどが
インストールされません。
そのため、必要なライブラリはpipというコマンドで都度インストールする必要が出てしまいます。
プログラム初心者にはそのあたりの仕組みがイマイチ分かりづらいと思いますので、次回はAnacondaという
様々なライブラリがすでに組み込まれているソフトをインストールする方法の解説をしたいと思います。
