【SQL基礎】SQLとは
本記事の内容
本記事ではデータベースを操作する言語であるSQLについての基本的な概要を説明します。
データベースについてはこちらの記事を参照してください。
SQLとは
私たちの生活の中で、ATMからお金を引き出したり、旅行サイトでホテルを予約したり、通販サイトでお買い物をしたりする際、IT無しでは成り立たなくなってきています。そうした仕組みの中で、様々な情報を格納したものがデータベースです。データベースに格納されている情報は外部からアクセスすることで検索したり変更することができます。そのためにはデータを操作するための言語が必要です。このデータを操作するための言語に当たるのが「SQL」になります。
↑データベースのデータを操作するSQLのイメージ図
データをどのような形式で保存し、管理するかによってデータベースはいくつかの種類に分類できます。現在は、表形式でデータを管理する「リレーショナルデータベース(RDB)」(以下RDBと表記)が広く使用されています。
RDBの構造
・RDBには複数の表があり、それぞれの表のことをテーブル(table)と言います。
・各テーブルには名前がある。
・テーブルは行(row)と列(column)の表形式になっている。
・1行が1件のデータになっており、列はそのデータの要素になる。
例えば、以下の顧客一覧という名前がついているテーブルには顧客情報が格納されています。顧客一覧テーブルには顧客番号や名前など顧客に関する情報が列にまとまられており、各顧客に関する情報が1行ずつ存在します。
私たちエンジニアは、SQLというデータベースを操作する言語を使うことで、テーブルの特定の行や列のデータを自由に抽出したり、書き換えることができます。
データベース管理システム(DBMS)
データベースは情報の集まりであり、その実態はただのファイルです。単なるファイルに対してSQLで命令を送ってもデータの検索や書き換えはできません。
では、私たちはどこにSQLを送っているのかと言うと、データベース管理システム(以下DBMSと表記)と呼ばれるプログラムに送っています。DBMSは送られてきたSQLの内容に従って、データを検索したり書き換えする処理を行っています。
代表的なDBMS
DBMSは各企業から製品として販売されているものや、インターネット上で無料で公開されているものもあります。以下の表に代表的なDBMSをまとめました。
このように様々なDBMSが存在します。そして、使用するDBMSによって使用できるSQLの命令や記述方法が多少異なりますが、基本的な構文は同じです。SQLでデータベースに対して行える操作としては以下のようなものがあります。
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・データの検索
・データの追加
・データの更新
・データの削除
・テーブルの作成
・テーブルの削除
・テーブルの主キーの設定
・ユーザー権限の付与
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このようにデータベースに関するあらゆる操作をSQLで行うことができるため、データベースを操作する上で欠かせないのがSQLになります。
まとめ
・データベースは様々なデータを格納したもので、実体はファイルである。
・データベースはデータベース管理システム(DBMS)によって管理される。
・表形式でデータを管理するものをリレーショナルデータベースという。
・SQLはデータベースを操作するための言語である。
・SQLの命令文をDBMSに送ることで、データの検索・追加・更新・削除などを行うことができる。
・使用するDBMSによってSQLの記述方法が多少異なる。