【はじめてのJava】開発環境の準備 Part2【環境構築編】
開発環境の準備
本記事でも、前回に引き続きJavaでプログラミングを行うための準備を行います。
前回の記事では、Javaでプログラミングを行うために必要な《JDKの説明》と、《JDKをダウンロードする方法》について解説しました。
今回は、JDKをPCにダウンロードした後に必要な「環境変数の設定」について解説をしていきます。
JDKのダウンロードがまだの方は前回の記事「【Java Silver】開発環境の準備 Part1」を参考にして、JDKのダウンロード・インストールを先に行ってください。
説明中の画像については記事執筆時点のものになります。Javaのバージョンが更新された場合などは見た目が異なる可能性があります。
環境変数の設定
環境変数とはコンピュータの様々な設定が保存されている場所です。
先ほどの手順でJDKをインストールは完了しました。しかし、このままではコンピュータは「どこにJDKが配置されたのか」を認識していません。
コンピュータに「JDKはここに配置しました」と伝えるために環境変数を設定します。
※Windows以外のOSを利用している場合は、それぞれのOSに合った形で環境変数の設定を行ってください。
1.環境変数に設定したい値をコピーする
まずは、環境変数に設定したい値をコピーします。
今回環境変数に設定する値は、JDKをインストールしたフォルダの中にある[java.exe]と[javac.exe]が保存されているフォルダの場所です。
前回の記事でのインストール作業と同じ設定の場合は「C:\Program Files\Java\jdk-14.0.2\bin」となります
コピーする際はそのフォルダを開いて、アドレスバーをコピーすると確実です。
コピーができたら環境変数の設定画面を開きます。
2.環境変数の設定画面を開く
続けて環境変数の設定画面を開きます。検索ボックスに「環境変数の編集」と入力します。
表示された「環境変数の編集」という項目を選択します。
よく似た「システム環境変数の編集」でも大丈夫ですが、こちらは管理者権限が必要になります。
また、「システム環境変数」の方は誤って削除したり、誤った値にすると、コンピュータが誤作動を起こしたり、動かなくなったりする可能性があります。 十分に注意して作業してください。
3.環境変数の編集
続けて、環境変数の設定を行います。
「ユーザー環境変数」の「Path」という項目を探します。
Pathの綴りは大文字小文字が違っていても同じ項目です。
見つけたら、「Path」を選択して「編集」をクリックします。
Pathが見つからない場合
もしも「Path」が見つからない場合は「新規」ボタンをクリックして「Path」を作成することになりますが、その前に本当に「Path」が無いのかもう一度確認をしてください。
もし「Path」があるのに新規作成してしまった場合、もともと「Path」に書かれていた内容は上書きされて消えてしまいます。
「Path」の編集画面が開けたら、「新規」ボタンをクリックし、追加されたところに先ほどコピーした値を貼り付けます。
筆者環境では「C:\Program Files\Java\jdk-14.0.2\bin」です。
追加されていることを確認したら、「OK」ボタンをクリックします。
設定をよく確認し、間違いがなければ「OK」ボタンをクリックして設定を完了します。
もし何かおかしいと思ったら、「キャンセル」ボタンをクリックして最初からやりなおししてください。
4.設定の確認
「Path」の追加ができたら、正しく設定されているかを確認していきます。
まず、検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を選択します。
コマンドプロンプトとは、文字だけでコンピュータの操作を行うためのものだと思ってもらえればOKです。
コマンドプロンプトが開いたら、
javac -version
と入力し、Enterキーを押します。すべて半角です。javacの後の半角スペースを忘れないように気を付けてください。
正しく設定できていると、下図のようなメッセージが表示されます。
もし間違っていると、「’javac’は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたは
バッチファイルとして認識されていません。」というメッセージが表示されます。
その場合は、環境変数の設定を見直してみてください。
以上でJavaの開発環境の準備が完了です。
次回からはプログラムの作り方編です。
プログラムの作成方法を扱っていきます。
はじめてのJavaシリーズの記事一覧はこちら
シリーズ全記事一覧
環境構築編
プログラムの作り方編