Developer

【Python独学】算術演算子を使った計算方法
2020.11.01
Lv1

【Python独学】算術演算子を使った計算方法

Pythonの演算子-算術演算子-

今回は、Pythonで扱うことが出来る算術演算子について扱っていきます。


前回の記事でも少し扱いましたが、Pythonでは演算子を使った計算が出来ます。
例を見てみましょう。

var1 = 1 + 2
print(var1)
x = 10
y = 20
var2 = x * y
print(var2)
C:\Python> python 2-2.py
3
200

上記の例の後半部分のように、値を代入した変数を使った計算を行うことも出来ます。

プログラミング言語で用いられる演算子はいくつかの種類がありますが、
今回は四則演算などの計算で用いられる算術演算子を見ていきましょう。
算術演算子には、次のようなものがあります。

演算子 説明
+ 加算 x + y
減算 x – y
* 乗算 x * y
/ 除算 x / y
% xをyで割った余り x % y
** xをy回掛けた値(べき乗) x ** y
// xをyで割った商の整数部分 x // y

いくつか例を見ていきましょう。

a = 5 * 2
print(a)
b = 5 ** 2
print(b)
c = 5 / 2
print(c)
d = 5 // 2
print(d)
C:\Python> python 2-2.py
10
25
2.5
2

以上のように、Pythonでは算術演算子を用いて四則演算などの計算を行うことが出来ます。


算術演算子の優先順位

算術演算子を用いる際は、種類によって優先順位が決められています。
先程挙げた算術演算子では、

** > * , / , // , % > + , –

の順に左から優先的に処理されるよう決められています。
同じ優先順位の演算子は、左から順に処理されていきます。
また、通常の算数の計算と同じように、()をつけることで優先的に計算する
箇所を指定することも出来ます。

a = 3 + 6 * 4
print(a)
b =  ( 3 + 6 ) * 4
print(b)
c = 20 - 19 // 5 * 4
print(c)
d = 40 / 4 ** 2
print(d)
C:\Python> python 2-1.py
27
36
8
2.5

記述した内容と計算結果を見比べて、どのような順に計算が行われているのか
確認してみてください。


整数と実数

Pythonでは、整数と小数点がある数値(実数)を扱うことが出来ます。
(実数は、浮動小数点とも言います。)

整数同士の計算結果は整数に、実数同士の計算結果は実数になります。
また、整数と実数が混ざった計算では結果は実数になります。
ただし、整数同士の割り算では、値が割り切れても結果は実数になります。

a = 100 + 25
print(a)
b = 6.5 - 2.9
print(b)
c = 50 * 1.7
print(c)
d = 1000 / 10
print(d)
C:\Python> python 2-2.py
125
3.6
85.0
100.0

まとめ

Pythonでは、算術演算子を用いて四則演算などの計算を行うことが出来ます。
また、算術演算子には優先順位があり、それによって計算の順序が決まります。
Pythonで扱える数値には、整数と実数(浮動小数点)があります。


確認問題

1.以下の計算を行って想定通りの答えが導かれることを確認しましょう。
9 + 15 – 8
7 * 2 ** 4
2.変数xとyに値を定義し、2つの変数を用いて計算をしてみましょう。
x = 5
y = 7
x * y
y // x

連載目次

独学で学ぶ Pythonプログラミング 連載目次