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【初心者Unity】懐かしのゲームを作ってみよう!⑦
2021.12.01
Lv1

【初心者Unity】懐かしのゲームを作ってみよう!⑦


はじめに

今回は前回に引き続き、↓のゲームを作っていきます。

前回までを振り返ると、まずは画面内を飛び回るBallを作りました。

しかし自由に動くBallを眺めているだけではゲームとは言えません。そこでこの自由なBallの動きにプレイヤーが干渉することができるようにPaddleを作り、Ballを跳ね返すことができるようにしました。
これで一先ずある程度ゲームっぽくなってきたわけです。
しかしここでゲームっぽい要素がもう一声欲しい所ですよね?(笑)
まあ上の完成形の動画を見ていただいた通りですが、そうです、Ballによって壊されていくBlockを加えましょう!
ということで今回から数回を使って、Blockを作成していきます。
Block作成の流れですが、大きく分けて2工程で作成していきます。
(1)でBlockを配置します。そして(2)でBallがBlockに衝突した際にBlockが壊れる(というより消える)様にしましょう。
こうして見ると簡単そうですよね?
そして実際超簡単です(笑)
なぜならほとんどこれまで使ってきた技術しか使わないからです。
多少、「Blockが消える」といった新しい処理も出てきますが。。。まあこれまでさんざん新しい技術を攻略してこられた皆さんからしたらそんなに大きな障壁にはならないかと思います(笑)
それでは早速行ってみましょう!


第4段階:Blockを作成しよう!(1)

それでは早速Blockを配置します。
Blockといったら皆さんはどんな形を思い浮かべますか?
そう、四角形ですよね!ということで四角形(Square)を出しましょう。
Squareを出す手順として、これまで通りの方法(「Assets」→「Create」→「Sprites」→「Square」でクリックしていき、「Project」タブ内に「Square」が作られる)で作っても良いのですが、以前作成したSquareを流用すればもうちょい簡単に作成できるので、今回はその方法でいきましょう。
「Project」タブ内の「Square」をドラッグアンドドロップで「Hierarchy」タブに持ってくる。。。これだけ!簡単ですね(笑)

次に、Squareの名前、位置(Position)、大きさ(Scale)を下記の様に変更しましょう。
・名前 :Block
・位置(Position):y=3
・大きさ(Scale) :x=1.7,y=0.5

これにてBlock完成!
ただ、これでゲームを実行すると。。。
皆さんお分かりかと思いますが当然BallはBlockをすり抜けます。。。
そりゃ、スクリプトも何も貼っ付けてないんだから当然ですよね(笑)


おわりに

それでは次に、BallがBlockに衝突した時の処理を考えていきましょう。といきたいところですが、今回はここまで!とはいえ次回でBlockは完成してしまうので焦らないでください(笑)
丁度良い機会なので、皆さん、次回のリンクに飛ぶ前に各自でどの様な処理を付け加えればよいか考えてみてください。
これまでの技術で(だいたい)実装できます。
ある程度目処が立ったら、何なら実際に自分で作成してから答え合わせの感覚でリンクを押してみてください。
まあ答え合わせと言っても実装の方法はいくつもあります。それらの方法の中の一例として見ていただく。と言った方が正しいですね。
しかし、数ある実装方法の中からその方法を選択するのには大抵の場合、明確な意図があります。
次回は、いくつかの実装の例を紹介しながら(と言っても軽くですけど)、なぜその方法が選択されるのかという理由も併せてご紹介していきます。
乞うご期待!


コラム「ブロック崩しの歴史」

今回の記事は「キリの良さ」のためやや少なめとなってしまったので、少しおまけの話をしたいと思います(笑)
現在第7回目までやってきた本記事のテーマである「昔懐かしのゲーム」についてです。
この昔懐かしのゲーム、「ブロック崩し」という名前で似たようなゲームをやったことがあるのではないでしょうか?
今となっては「ブロック崩し」という名前が一般的となっていますが、元祖となったゲームの名前は「ブロック崩し」ではありませんでした。
元祖のゲームはアメリカのゲーム会社「アタリ」が開発した「ブレイクアウト」というゲームになります。
このゲームのタイトルの和訳は「脱獄」となります。囚人がテニスの壁当てのふりをして刑務所の壁を壊して脱獄することがモチーフになっているとか。。。何やら独特な世界観ですね(笑)
このゲームがヒットし、世界中に広がっていったんですね。
因みに、同社は「ブレイクアウト」の前に「ポン」というゲームでもヒットを出しています。
こちらのゲームは更に「ブレイクアウト」の基となったゲームで、2人でそれぞれ左右に動くパドルを操作しボールを打ち合うという卓球の様なゲームになっています。
この「ポン」を1人で遊べるようにしたのが「ブレイクアウト」というわけなんですね。

 


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