Infra Engineer

プログラムの出力の経時変化監視 ~watchコマンド~
2021.10.29
Lv1

プログラムの出力の経時変化監視 ~watchコマンド~

本記事の対象者

LPIC level1習得を目指す初学者の方
コマンドの基本的な用途について、要点を絞って解説します。


今回の内容

今回は、watchコマンドを紹介します。

・watch
まとめ
確認問題

watch

watchコマンドは、特定のコマンドを一定時間ごとに実行し、経時観察することができます。デフォルトでは2秒ごとに実行します。

watch
意味 指定したコマンドを定期的に実行し、出力を表示する。
書式 watch [オプション] [定期的に実行したいコマンド]

主なオプションは以下の通りです。

オプション
-n <秒数>
–interval <秒数>
指定した秒数ごとに実行する。
-d
–difference
前回の実行結果から変化があった箇所を反転表示する。
-d=cumulative 一度でも変化があった箇所を反転表示する。
-t
–no-title
ヘッダ部分を表示しない。

例①)
dateコマンドを3秒ごとに実行。変化部分を反転表示。


例②)
「ps aux | grep top」を2秒ごとに実行。

パイプを使用したコマンドやワイルドカードを使用したコマンドをwatchコマンドで使用するためには、「”(ダブルクオーテーション)」で囲む必要があります。


まとめ

今回は、watchコマンドについて解説しました。
特定のコマンドを一定時間ごとに実行し、経時監視したいときに使用します。
実行の中止は「Ctrl + c」で可能です。

最後に確認問題で今回学習した内容を確かめてください。


確認問題

問題

拡張子が「.txt」のファイル一覧の表示を3行ごとに行うためには、どのコマンドが必要ですか。

A) ls -al *.txt
B) watch ls *.txt
C) watch “ls *.txt”
D) watch | ls *.txt

解答・解説
答え:C

watchコマンドでワイルドカードやパイプ付きのコマンドを定期的に実行するためには、「”」で囲む必要があります。
A) ⇒ 不適。
B) ⇒ “”で囲んでいないため不適。
C) ⇒ 正解です。
D) ⇒ 不適。