2022.09.12
【独学CCNA】104.スパニングツリープロトコル(STP)②
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
前回に引き続きスパニングツリープロトコル(STP)について説明していきます。
- スパニングツリープロトコルが行うこと(復習)
- どうやってダウンさせるポートを決めているのか
スパニングツリープロトコルが行うこと(復習)
前回の記事の復習になりますが、スパニングツリープロトコルの説明をします。
スイッチがループ状に接続されていると、ブロードキャストストームがおこる可能性があります。STPはブロードキャストストームを防ぐために、ループ状の構成がなくなるようにスイッチのポートをダウンさせます。
どうやってダウンさせるポートを決めているのか
ではSTPはダウンさせるポートをどのように決めているか説明します。
スパニングツリープロトコルが動いているスイッチは定期的(デフォルトでは2秒ごと)にマルチキャストアドレス(0180.C200.0000)宛に以下のようなフレームを送信しています。
このフレームのことをBPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼びます。
このフレームの中にあるブリッジIDを他のスイッチと比較し、ダウンさせるポートを決めていきます。
MACアドレスがブリッジIDの中に使われていることで、デフォルトのままでもスイッチ同士でブリッジIDが完全にかぶることは起きません。
次回の記事ではスパニングツリープロトコルがどうやって通信不可能な状態にする箇所を決めているのかなどの詳細な説明をしていきたいと思います。