2022.09.30
【独学CCNA】94.ネイティブVLAN
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
今回はネイティブVLANについて説明します。
- VLAN、トランクポートの復習
- ネイティブVLAN
VLAN、トランクポートの復習
まずはVLANとトランクポートについて軽く復習しましょう。
VLANは1台のスイッチでブロードキャストドメインを分割する機能です。
VLANを使用したスイッチのポートはすべてアクセスポートかトランクポートどちらかに設定されます。
アクセスポートは1つのVLANのフレームだけが通るポートです。トランクポートは複数のVLANフレームが通ることができるポートです。
以下の画像の場合にはVLAN10のフレームとVLAN20のフレームどちらもトランクポートを通ることになります。
詳細は過去の記事No.86を参照ください。記事No.86
ネイティブVLAN
トランクポートを通るフレームには、どのVLANのフレームか判断するためのタグが付いています。
ネイティブVLANはトランクリンクをタグをつけずに送信するVLANの仕組みです。
タギング(トランキングプロトコル)についての記事はこちら
(トランキングプロトコルとして、IEEE802.1QとISLの2つを紹介しましたが、ネイティブVLANはIEEE802.1Qに存在する機能で、ISLにネイティブVLANはありません。)
あらかじめネイティブVLANを設定しておくことにより、スイッチはトランクポートでタグ無しで受け取ったフレームをネイティブVLANの通信だと判断します。
ネイティブVLANの設定は送信側と受信側の両方のスイッチで一致させておく必要があります。
今回の記事ではネイティブVLANについて説明しました。
次回以降もスイッチの機能について説明していきたいと思います。