2022.03.31
【独学CCNA】080.EUI-64
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
前回はIPv6のアドレスの種類について説明しました。
今回はEUI-64について説明します。
- IPv6アドレスの構造
- EUI-64
- まとめ
- 確認問題
IPv6アドレスの構造
EUI-64について説明する前に、まずはIPv6アドレスの構造について学ぶ必要があります。
IPv6アドレスの構造は以下のようにプレフィックスとインターフェースIDに分ける構造となっています。
プレフィックスはIPv4のネットワーク部にあたり、インターフェースIDはIPv4のホスト部にあたります。
標準的には上図のようにプレフィックスが64ビット、インターフェースIDが64ビットで構成されます。
ただし、IPv4同様サブネット化することも可能ですので、「/75」といったプレフィックスが設定されることもあります。
EUI-64
IPv6アドレスでは、MACアドレスを基にインターフェースID(64ビット)を自動生成することができます。
この方法をEUI-64といいます。
EUI-64を用いたインターフェースIDの自動生成手順は次の通りです。
- 自身のMACアドレス(48ビット)を前半24ビットと後半24ビットに分割
- 16進数「FFFE」を中央に挿入
- 前半8ビット(第一オクテット)を2進数変換し先頭から7ビット目を反転
- 16進数に戻す
MACアドレス「00:00:5e:00:53:f3」を例に考えてみましょう。
このように48ビットのMACアドレスを基に、64ビットのインターフェースIDを自動生成することが出来ます。
まとめ
- IPv6アドレスの構造は、プレフィックス(64ビット)と、インターフェースID(64ビット)で構成される。
- EUI-64形式で、MACアドレスを基にインターフェースIDを自動生成することが出来る。
- EUI-64形式によるインターフェースIDの生成手順は、「MACアドレスを24ビットずつに分割→16進数「FFFE」を中央に挿入→先頭7ビット目を反転」である。
確認問題
次のMACアドレスをEUI-64形式に変換してみましょう。
01:00:5e:90:10:8a
今回はEUI-64について説明しました。
次回はSLAACについて説明します。