【独学CCNA】059.ルーティングテーブルの見方
ゼロからのCCNA独学講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます。
前回はアドミニストレーティブディスタンスについて説明しました。
今回はルーティングテーブルの見方について説明します。
- ルーティングテーブルとは
- ルーティングテーブルの見方
- まとめ
- 確認問題
ルーティングテーブルとは
ルーティングとはで説明しましたが、軽くおさらいしましょう。
ルーターは自身のルーティングテーブルを確認してパケットの転送を行います。
ルーティングテーブルには宛先にパケットを送信するための最適なルート情報が登録されています。
ルーティングテーブルに載っていない宛先のパケットが届いた際にはルーターはそのパケットを破棄します。
また、宛先に向かうために経由する次のルータをネクストホップと呼びます。
ルーティングテーブルの見方
Ciscoルータのルーティングテーブルを確認するには、特権モードで「show ip route」コマンドを実行します。
以降、以下の構成のルータAのルーティングテーブルを例として説明します。
ルータAのルーティングテーブルで確認出来る情報は以下のようになっています。
① ルートをどうやって登録したかを表すコードの一覧
② ルートをどうやって登録したかを表すコード
③ 宛先ルートとそのサブネットマスク
④ アドミニストレーティブディスタンス/メトリック
⑤ ネクストホップのIPアドレス
⑥ 出力インターフェイス名
1つの宛先に対してルーティングテーブルに複数の経路が存在する場合もあります。
その場合はロンゲストマッチの原則に従い、ルータは適切な経路を選択します。
ロンゲストマッチとは、ネットワークアドレスのビットに最も長く一致している経路を使って転送するというルールです。
まとめ
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- Ciscoルータのルーティングテーブルを確認するには、特権モードで「show ip route」コマンドを実行する。
- ルーティングテーブルでは宛先にパケットを送信するための最適なルート情報が確認できる。
- 1つの宛先に対してルーティングテーブルに複数のルートが存在する場合は、ロンゲストマッチの原則に従う。
確認問題
パケットトレーサーを用いて、次の構成を構築し、RouterAのルーティングテーブルを表示してみましょう。
今回はルーティングテーブルの見方について説明しました。
次回はフローティングスタティックルートについて説明します。