【独学CCNA】047.CCNA学習環境の紹介-CiscoPacketTracer-
ゼロからのCCNA独学講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
今回はCCNAの学習に役立つCisco Packet Tracerを紹介します。
- Cisco Packet Tracerとは
- Cisco Packet Tracerの導入
- Cisco Packet Tracerの簡単な使い方
- まとめ
Cisco Packet Tracerとは
CCNAを学習するにあたり、一番よい学習方法は実機を操作し、コマンドやプロトコルについて身につけていく方法です。
しかし、実機を個人で用意するのは難しいです。(オークションなどで中古を入手する手段もありますが、安価ではありません…)
そこで、無料で使えるシミュレータとして提供されているCisco Packet Tracerを紹介します。
Cisco Packet Tracerとは、Ciscoが学習用に提供している無償のシミュレータです。
Cisco Networking Academyのアカウントの作成をすれば、無償で入手することが出来ます。(アカウント作成も無償!)
以下のように、機器を設置してケーブルで繋ぎ、実機のように操作することが出来ます。
Packet Tracerでは、CiscoIOSなどが入ったルータやスイッチなどの機器を再現しています。
厳密にはCiscoIOSなどの各種OSの実物を搭載しているわけではないため、一部使えないコマンドやプロトコルが存在します。
ですが、CCNAの学習には十分な環境になっています。
Cisco Packet Tracerの導入
それでは、実際にPacket Tracerを導入しましょう。
流れとしては以下のようになります。
1.Cisco Networking Academyのアカウント作成
2.インストーラーの入手
3.インストール
1.Cisco Networking Academyのアカウント作成
Packet Tracerのインストーラーは、Cisco Networking Academyのアカウント作成をしたのちにダウンロードすることが出来ます。
以下のURLにアクセスしましょう。
Cisco Networking Academy
https://www.netacad.com/
アクセスしたら画面右上の「ログイン」を開き、メニューから「ログイン」を選択します。
遷移した先でサインアップをクリックします。
必要な情報を入力したら、Submitボタンをクリックしましょう。
入力必須な情報としては、「メールアドレス、パスワード、名前、名字、国や地域」になります。
Submitをクリックすると、入力したメールアドレスにメールが送信されます。
アカウントの有効化を行うリンクが用意されているため、クリックしてアカウントを有効化しましょう。
アカウント有効化をクリックした先で、さらに誕生日や経験、住所(都道府県単位)などを聞かれますので入力します。
そこまで完了すると、アカウントが作成されます。
あらためてCisco Networking Academyのトップページからログインしましょう。
2.インストーラーの入手
ログインすると、Cisco Networking Academyの個人ページが表示されます。
画面上のメニューから、リソース > Packet Tracerのダウンロード に進みましょう。
すると、インストーラーのダウンロードページに進みます。
Windows版やmacOS版など、様々な環境に対応したインストーラーが用意されています。自身の環境にあったものを選んでください。
3.インストール
ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動しましょう。
規約の同意やインストール先の選択、ショートカット作成の有無などを各自の環境に合わせて選択し、インストールを進めてください。
インストールが完了したら、Packet Tracerを起動してみましょう。
なお、PCを立ち上げて初めの起動時、毎回Cisco Networking Academyのアカウント情報の入力が必要になります。
少々面倒ですが、入力して進めましょう。
Cisco Packet Tracerの簡単な使い方
Packet Tracerを立ち上げると、このような画面になっています。
画面の簡単な説明をしていきましょう。
まず、画面全体としては以下のような構成になっています。
画面中央部分には、ルータやスイッチなど機器を自由に配置することが出来ます。
画面下部には、機器を呼び出すメニューが存在します。
例えば、ルータを呼び出したい場合は画面下側から呼び出したいルータを選択し、画面中央にドラッグアンドドロップします。
機器の設定を行う際は、画面中央に配置した機器をクリックし、機器自体のメニューを開きます。
このメニューの中で主に扱うのは、上部タブの右から2番目のCLIです。
ここを開くと、既に電源が入った状態の機器の初期起動の際のCLIが表示されています。
あとは自由にコマンドを使って機器に設定を施しましょう。
画面全体の上部には、Packet Tracer自体の設定を行うメニューや配置した機器の削除、メモの作成、図形の作成などの機能が用意されています。
このように、使えるコマンドやプロトコル、機器などに制限はあるものの自由に機器に触れることができます。
Cisco Packet Tracerは無償で使える便利なシミュレータですので、存分に活用して学習を進めていきましょう!
まとめ
- Cisco Packet Tracerは無償で使える便利な学習用シミュレータ
- CCNAの学習に非常に役立つので、どんどん活用しよう!
今回はCisco Packet Tracerを紹介しました。
次回はCiscoルータの機能や動作について解説します。