【独学CCNA】001.資格概要
CCNA対策講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
第一回は、CCNAとはどんな資格なのか解説していきます。
CCNAとは?
CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、ネットワーク機器メーカーの最大手であるシスコシステムズ社が認定しているシスコ技術者認定資格にひとつです。
主にCiscoルータやCatalystスイッチといったシスコ製品に関する知識や技術力、そして基礎的なネットワークに関する知識、技術力を持つことの証明になる資格です。
ネットワーク業界における登竜門的な資格でもあります。
シスコ技術者認定資格のグレード
シスコシステムズ社が実施するシスコ技術者認定資格には、主に5つのグレードがあります。
「エントリー」「アソシエイト」「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の5つです。
各グレードに対応した試験は以下のシスコ公式のページから確認できます。
トレーニング&認定
※更に上位の「アーキテクト」というグレードも以前はありましたが、2021年7月現在は試験が廃止されており改めて資格を取得することはできないようです。
CCNAはこのグレードの中でも「アソシエイト」にあたる資格であり、ネットワークエンジニアとして必要な基本的なネットワーク技術(TCP/IPなど)や、シスコのネットワーク製品であるルータやスイッチを用いた各種ネットワークインフラに関する技術力を示すものになっています。
以前のCCNAは「CCNA Routing and Switching」「CCNA Cloud」といった形で8種類の資格に分かれていましたが、2020年2月末に大きな改定があり、現在は1つの資格に統合されています。
CCNAの試験範囲
シスコ公式では、CCNAで求められる知識について以下のように提示されています。
・ネットワークの基礎
・ネットワーク アクセス
・IP コネクティビティ
・IP サービス
・セキュリティの基礎
・自動化とプログラマビリティ
簡単に解説すると、以下のような内容を押さえておく必要があります。
・TCP/IP
・CiscoIOSルータ/スイッチの操作
・ルーティング
・ルータに関する技術
・スイッチに関する技術
・ワイヤレスLAN
・セキュリティ
・ネットワークの仮想化・自動化 etc…
Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)
試験時間と問題形式
試験:200-301 CCNA
試験時間:120分
問題数:非公開(100問~105問程度)
合格点:非公開(1000点中825点程度)
シスコ技術者認定資格の試験については、基本的に問題数や合格点は非公開となっています。実際に試験を受験した範囲では、問題数は概ね100~105問程度、合格点は825点ほどとなっているようです。
旧試験の頃から変わっていなければ、試験自体は300点スタートになっていると思われます。実質700点中525点程度取れれば合格になるはずです。
よって、80%~85%程度取れれば合格できる試験になっているようです。
問題形式は主に
・選択問題(択一)
・選択問題(複数選択)
・ドラッグアンドドロップ
といった形式になっています。
以前はシミュレーション問題と呼ばれる、シミュレータを用いて実際に機器を操作し、設定を行ったりトラブルシューティングを行う問題が出題されていました。
ですが、2021年7月現在では出題されていないようです。
また、テスト時の注意点として、「シスコの試験は前の問題に戻れない」というポイントがあります。似たようなIT関係の試験であれば、前の問題に戻って内容を見直したり答え直すことができるものが多いですが、シスコの試験は一度回答した問題には戻れないようになっています。あとからミスに気がついても戻れませんので、1問1問落ち着いて解くようにしましょう。
今回はCCNAという資格とはどんな資格なのか紹介しました。
次回から、ネットワークとは何か?というところからはじめ、CCNAの試験範囲に踏み込んで学習していきましょう。