【OSPF徹底解説】ネットワークの変更通知の例


ネットワークの変更通知の例


今回は障害やネットワークの新規追加など、ネットワークに変更があった場合
の動作を見ていきましょう。


ネットワークの変更通知の例

ネットワークに変更があった場合は次の図のように動作します。

流れを順番に見ていきましょう。

 ①Router2は変更を伝えるためにLSUパケットを送信します。
  このとき、パケットが送られるのは、全てのルータではなく左側のネットワークセグメントのDRとBDRのみです。
  今回の場合Router2自身がBDRのため、DRのみにLSUパケットを送信します。
  宛先IPアドレスは、DR・BDR宛を表すマルチキャストアドレスである224.0.0.6を使用します。

 ②LSUパケットを受け取ったRouter3(DR)は、LSUパケットを同一ネットワーク内の全ルータに送信します。
  このとき、宛先IPアドレスは、全OSPFルータ宛を表すマルチキャストアドレスである224.0.0.5を使用します。

 ③Router3は右側のネットワークではBDRであるため、LSUパケットを受け取ると
  宛先IPアドレス224.0.0.6を指定して右側のネットワークのDRへ送信します。

 ④LSUパケットを受け取ったRouter4(DR)は、宛先IPアドレス224.0.0.5を指定して
  LSUパケットを同一ネットワーク内の全ルータに送信します。

こうして全ルータにLSUパケットが行きわたります。受け取ったルータはLSDBを更新して
SPFツリーの再計算を行い、ルーティングテーブルを更新します。

このとき、各ルータは、LSUパケットを受け取った後に確認応答としてLSAckパケットを返します。
LSAckパケットが返ってこなかった場合、DRは再度LSUパケットを送ります。

BDRは変更を検知したルータからLSUパケットを受け取った後、DRからもLSUパケットを受け取ります。
DRからLSUパケットが届かなかった場合、DRがダウンしたとみなしBDRがDRとして動作するようになります。


今回のまとめ
今回は障害発生時やネットワークが追加された際に、どのようにLSAが行きわたるのかを見てきました。
前回学習したDR・BDRへ情報が送信され、DRから全ルータへと伝播されていく流れをしっかりと押さえておきましょう。

また、OSPFでは送信する宛先に応じて、2つのマルチキャスト通信を使い分けていることも覚えておきましょう。


 ■今回のポイント

 ・OSPFでは2種類のマルチキャストアドレスを使用しパケットの送受信を行っている
 ・全OSPFルータ宛にLSAなどを送信する場合は224.0.0.5を使用
 ・DR、BDR宛にLSAなどを送信する場合は224.0.0.6を使用
 ・224.0.0.5のマルチキャストアドレスはハローパケットの送信時にも使われている


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