【はじめてのJava】基本データ型(真偽値型)【データ型と変数編】
はじめてのJava
このシリーズでは、初めてJavaやプログラミングを勉強する方向けに、Javaによるプログラミングの基礎を説明していきます。
目標レベルは、Javaの資格試験の一つである「Oracle Certified Java Programmer, Silver」(通称Java Silver)に合格できる程度の知識の習得です。
はじめてJavaやプログラムに触れる方にもできるだけわかりやすい解説を心がけていきます。
基本データ型(真偽値型)
プログラムの中で「変数」と一緒に出てきた「データ型」について詳しく解説していきます。
基本データ型編では、Javaで扱われるデータ型の中でも「基本データ型」と呼ばれる種類のデータ型について扱っていきます。
この記事では、「真偽値」を表す「boolean型」について扱っていきます。
目次
基本データ型のおさらい
プログラムの中で、「変数」を扱う際などに「データ型」というものを使ってそのデータの種類を表していました。
Javaでは、データ型には大きく分けて基本データ型(プリミティブ型)とオブジェクト参照型(リファレンス型)の2種類があります。
基本データ型とは、プログラムの中で扱われるデータのうち、数字や文字などの、最も基本的なデータの種類を扱うことが出来るデータ型です。
Javaの基本データ型には「byte型」「short型」「int型」「long型」「float型」「double型」「char型」「boolean型」の8種類のデータ型が用意されています。
それぞれのデータ型の詳細はこちらの記事の表にまとめてあります。
真偽値型
今回は、真偽値を表すデータ型について扱っていきます。
真偽値は「真理値」とも呼ばれ、ある事柄の真偽を示す値のことです。
何かしらの条件に対して、その条件を「満たしている」か「満たしていない」かを表す値です。
条件を満たしている場合、真偽値の値には「true」、満たしていない場合には「false」という値で表します。
Javaでは真偽値を扱う基本データ型としてboolean型があります。
(例)
条件式が 「age > 20(ageが20よりも大きいかどうか)」の場合、ageに「21」が入っていると条件式は「true」、xに「19」が入っていると条件式は「false」になります。
int age = 21; boolean isAdult = (age > 20); //true boolean isYoung = (age < 20); //false
boolean型
boolean型は、真偽値を表すデータ型です。値は「true」か「false」のどちらかです。
格納できる範囲:「true」または「false」
データを格納する場合は、「true」または「false」を直接書きます。
この「true」と「false」は、「論理値リテラル」と呼ばれるデータでソースコード内にそのまま書くことが出来ます。
boolean型は、数値や文字列とは違うデータ型ですので、それらのデータを代入するとコンパイルエラーになります。
※論理値リテラルの「true」や「false」はソースコード内にそのまま書きます。「"true"」「"false"」のようにダブルクォーテーション(" ")で囲んだ場合、
論理値リテラルではなく文字列型のデータです。気を付けましょう。
(例)
boolean b1 = true; boolean b2 = false; //boolean b3 = 0; //コンパイルエラー。数値を代入しようとしているためデータ型が一致しない。 //boolean b4 = 'T'; //コンパイルエラー。char型の値を代入しようとしているためデータ型が一致しない。 //boolean b5 = "true"; //コンパイルエラー。"true"は" "で囲まれているためString型となりデータ型が一致しない。
関係演算子を利用した条件式は「true」または「false」なので、boolean型の変数に代入可能です。
例えば下記の場合、xに11を代入していますので、x > 10はtrueとなり、b6に代入されます。
int x = 11; boolean b6 = x > 10;
データ型と変数編・次回の内容
今回は基本データ型の中でも「真偽値型」について扱いました。
次回はオブジェクト参照型の「String型」の説明を行います。
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