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【SQL基礎】述語とは
2020.12.25
Lv1

【SQL基礎】述語とは

本項からは述語について説明していきます。


述語とは

述語とは、関数の一種です。
関数とは、簡単に説明すると「何か値を渡してあげると、その値に対応する結果を返してくれる」ものになります。
例えば、「1、2、3、4」という数値の塊をある関数に渡してあげると、合計した値「10」を返してくれるといったようなものになります。

 

 

また、この渡す値のことを「引数(ひきすう)」、返してくれる値のことを「戻り値(もどりち)」といいます。
述語は、この戻り値が特にTRUEやFALSE、UNKNOWNの真理値(3値論理)となるものになります。
その特性上、基本的にWHERE句で抽出条件を記述する際にしようしていくことになるかと思います。

本連載では、述語として以下のものについて説明していきます。

 

述語 説明
IS NULL、IS NOT NULL NULLの判定
LIKE 文字列の部分比較
BETWEEN 範囲比較
IN 複数条件の比較(等号)
ANY、ALL 複数条件の比較

 

ここでは触れませんが「EXISTS」という述語もあります。こちらについては、後述する副問い合わせのところで説明します。
また、実は、前々回で出てきた比較演算子も比較述語という述語の一種になります。

次回からは、上で挙げた4つの述語について説明していきたいと思います。


今回の学習ポイント

・関数に渡す値は引数、返ってくる値は戻り値という。
・述語は、戻り値が真理値の関数。


練習問題

1.以下の述語に関する説明で間違っているものをすべて選びなさい

a) =、<、>などの比較演算子も述語である。
b) 述語の戻り値は、TRUEとFALSEのみである
c) 述語はWHERE句で使用することはできない
d) 述語は関数の一種である。

答え

答えは、bと cになります。

a) 比較演算子も比較述語という述語の一種なので正しいです。
b) 「IS NULL」などTRUEとFALSEのみのものもありますが、述語の戻り値はTRUEとFALSE以外にもUNKNOWNが返ってくるものもあるので間違いです。
c) 述語はWHERE句で使用できるので間違いです。
d) 述語は、戻り値が真理値になる関数の一種なので正しいです。

 

 

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