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19、Cisco機器の初期設定ーCisco機器の基本ーCisco機器とCisco IOSについて
2020.11.02
Lv1

19、Cisco機器の初期設定ーCisco機器の基本ーCisco機器とCisco IOSについて

Cisco社はネットワーク機器のみならずサーバー製品やUC製品など
多岐にわたる製品を開発販売していますが一般的にCisco機器言った場合はルーターとスイッチを指している事が多いはずです。
ルーターは元々からCisco社が開発販売していた為伝統的にCISCO〇〇といった名称ですがスイッチはM&Aの結果吸収された事業の為Ctalyst〇〇といった名称が与えられています。
このような背景からルーターとスイッチでは一部で差異は見られるものの
操作方法はほぼ統一化が図られています。

 

ルーターの例(写真はCISCO1921)

 

スイッチの例(写真はCatalyst 2960-C)

 

 

Cisco社では機器のファームウェアをIOS(Internetwork Operating System)と呼んでいます。

IOSは機器を動作させるメインプログラムでこれが無いと機器は動作しません、

機種によりCFカード又は内臓のフラッシュメモリ上に保持されています。

CFカードは容易に入れ替えることが出来容量を大きなものに変える事も出来る

のですが読み込み時にエラーが発生する事が多く最近の機種ではCFカードは

使わずフラッシュメモリを内蔵する機種が多くなっています。

 

通常は導入時に入れたIOSを変更する必要はありませんが新しいIOSで提供される新機能を使いたい場合や重大なバグが発見された場合はIOSを入れ替える必要があります。

 

 

IOSを入れ替える大まかな手順は

①新しいIOSを入手する

保守契約があればCisco社のサイトからダウンロードできます。

ただ、保守契約があっても契約が保守会社へ紐付いている場合

直接ダウンロードできませんのでその場合は購入元へ相談しましょう。

②IOSのイメージファイルをTFTPサーバへ保存する

③TFTPサーバーと通信できるネットワークにルーター、スイッチを置く

④CUIからIOSをダウンロードする

の流れになります。(注意が必要な操作になるので詳しい操作方法はまた後日)

 

【注意】

〇〇.binファイルがIOSそのものですが配布されるファイルは〇〇.tarの

場合があります、これはCisco機器はIOS以外にもWebブラウザから操作

できるようにHTMLファイルが含まれている為です。

Webからの設定を使わないのであれば〇〇.binだけフラッシュメモリ上に

置けば良いですがWebからの設定を使う場合は〇〇.tarを直接フラッシュに

置くのではなくtar展開コマンドで展開する必要があります。