はじめに
ゲーム開発エンジンの1つであるUnityをダウンロードします。ダウンロード方法はいくつかありますが、今回はUnityHubを使った方法を紹介します。UnityHubはUnityのバージョンを管理するソフトです。Unityは頻繁にアップデートを行うため、アップグレード後に、製作途中のゲームを開くことができなくなるということはよくある話です。そこで、UnityHubでは、いくつかのバージョンを保管し、最適なバージョンでゲームを開くことができます。
手順―Unityアカウントの作成―
- Unityのホームページ(https://unity.com/ja)へ行きます。
- ページ右上の人型アイコンをクリック(ホームページのデザインはよく変わるので、場所は一定ではありません)。
- メニューの「Create a Unity ID」をクリック。
- アカウントの登録画面へ移動します。
「GoogleまたはFacebookで登録」または「ユーザー情報を入力して登録」します。
今回はユーザー情報を入力して登録する方法を紹介します。
入力する情報は以下の4つです。
利用可能なメールアドレスを入力してください。
- Username
ニックネームです。公開されるため、個人情報に注意してください。
- Password
ログインの際に使用されるパスワードです。
- FullName
実名でなくても大丈夫です。メールが送られてきた際の宛名として使われます。
プライバシー・ポリシーに同意できれば、ボックスにチェックを入れます。
Unityからの案内を定期的に受けたい場合には左下のボックスにチェックを入れます。
「私はロボットではありません」にチェックを入れます。
上記が完了したら「Create a Unity ID」をクリック。
- Unityからメールが届きます。届いたメールを開きます。
- 「Link to confirm email」をクリック。
- 認証が終わるとログイン画面に移動します。EmailとPasswordを入力し、サインインできれば完了です。
手順―Unityのインストール―
- UnityHubを起動します(サインインが完了している方はこの後5へ移動してください)。
- ページ右上の人型アイコンをクリック(ホームページのデザインはよく変わるので、場所は一定ではありません)。
- メニューの「サインイン」クリック。
- サインインウィンドウが出てきます。メールアドレスとパスワードを入力したら「サインイン」クリック。
- ライセンス認証を求められた場合(求められなかった場合は9へ移動してください)、ホームページ右上の歯車アイコンをクリック。
- 左の「ライセンス管理」をクリック。
- 右上の「新規ライセンス認証」クリック。
- 別ウィンドウが出てきます。「UnityPersonal」を選択。
「前年度の総収益が$10万以下の会社または団体で使用します」または「Unityを業務に関連した用途に使用しません」のいずれかを選択。
右下の「実行」をクリック。
- ホームページ右上の歯車アイコンをクリック。
- 左の「一般」をクリック。
- 「Unityエディターフォルダー」の「インストール先」にある「・・・」をクリック。
ソフトをインストールするフォルダを選びます。
※パスに全角文字列が含まれないようにしてください。含まれてしまうとソフトがうまく開かない可能性があります。
右下の「保存」をクリック。
- 左上の矢印でホームページへ戻ります。
- 左側の「インストール」をクリック。
- 右上の「インストール」をクリック。
- インストールするUnityのバージョンを選択する画面が出てきます。インストールしたいバージョンにチェックを入れて右下の「次へ」をクリック。
※バージョンを選ぶ基準については後述しますので、参考にしてください。
- Unityに加えたいモジュール(機能)にチェックを入れて右下の「実行」をクリック。完了です。
※モジュールについては後述しますので、参考にしてください。
Unityのバージョンについて
バージョン「Unity2020.3.2f1」を例として説明します。
- 2020:そのバージョンがリリースされた年(5月頃から出始める)。この数字が異なる場合、まったく別のソフトととらえた方がよい。基本的に他の年のバージョンで起動しようとしても起動しない。
- 3:メジャーバージョンと呼ばれる。1年間に行われる大きなバージョンアップの数値(年3回)この数値が「4」のものはLongTermSupport「LTS版」と呼ばれ、長期間サポートされる安定版となる。
- 2:マイナーバージョンと呼ばれる。メジャーバージョンで見つかったバグの修正が行われることで上がる数値。
- f:「a」、「b」、「f」がある。「a」はα版、「b」はβ版、「f」はFix版と呼ばれる。「f」が完成版となる。
- 1:ビルドバージョンと呼ばれる。緊急のバグ修正があると上がる数値。
以上より、インストールするUnityのバージョンとして推奨できるものは以下の2つを満たすものになります。
- f(Fix版)であること。
何か特別な理由がない限り、バグが発生する可能性の極めて高い「a」と「b」は使うべきではない。
- リリースされた年が最新であるもの、またはLTS版であること。
リリースされた年が最新であるものは、新たな機能を使えるメリットがある反面、細かなバグが起こる可能性が高いというデメリットがある。
LTS版はバグがないというメリットがある反面、機能としては1年前のものになってしまうというデメリットがある。
Unityのモジュール(機能)について
モジュールには以下の4つの項目があります。
- Dev tools:プログラミング用ツールを選べる。
- Platforms:どのプラットフォーム用のゲームをビルドするかを選べる。
- Documentation:オフラインマニュアルが必要かを選べる。
- Language packas:Unityで使う言語を選べる。
Unityのモジュールを後から追加する方法
- UnityHubのトップページへ行きます。
- モジュールを追加したいバージョンの右上の3つの点をクリック。
- メニューの「モジュールを加える」を選択。出てきた画面でモジュールのカスタマイズができます。