Tips

【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【読み取り編】Part 4
2018.10.15

【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【読み取り編】Part 4

【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【読み取り編】Part 4

CCNAの勉強をしている方へ向けて、試験範囲の対策問題を作成してみました。
今回も、トポロジー図の構成やアドレスから情報を読み取る問題を出題していきます。
OSPFなど、確認しなければならない項目がたくさんあるものでは、どんな状態になっているかをしっかりと把握することが非常に重要ですよ!

問題1

下の図を見て答えてください。ルータではOSPFが動作しており、ルータAがルータBと隣接関係を確立できていないとき、原因として考えられるものは何ですか。

  1. ループバックインターフェースのアドレスが異なるサブネットで設定されている。
  2. それぞれのルータでDeadタイマーの設定が異なっている。
  3. 両方のルータで経路集約が有効になっている。
  4. ルータAの識別子とルータBの識別子が異なっている。
問題1の解答と解説を表示

解答)B

解説)OSPFでネイバー関係を確立するための条件は、「サブネットマスクが同じ」「エリアが同じ」「Hello,Deadインターバルの設定が同じ」「スタブフラグが同じ」「ルータIDが異なっている」の5つです。この条件に当てはまるのは、Bになります。経路集約や識別子(プロセスID)は隣接関係には関係ありません。

問題2

ネットワーク技術者は、全てのホストを同じVLANに所属させて冗長化されたネットワークとして下図のような構成を設計しました。この設計について正しいことは次のうちどれですか。

  1. この設計は意図通りに動作する。
  2. スパニングツリーを使用する必要がある。
  3. ルータはアドレス設定を受け入れない。
  4. スイッチ同士の接続はトランクでなければならない。
  5. ルータのインターフェースは802.1Qプロトコルでカプセル化しなければならない。
問題2の解答と解説を表示

解答)C

解説)ルータでは、1つのインターフェースにつき1つのネットワーク(セグメント)を作成します。Router1はSwitch1、Switch2と接続されており、それぞれのインターフェースで別のネットワークとして認識します。ですので、ルータの2か所のインターフェースに同じネットワーク内のアドレスを設定することはできません。

問題3

下図のようにネットワークが構成されており、収束しています。Router_AからLSAを受信した後、Router_Eはサブネット208.149.23.64と208.149.23.96のどの情報をルーティングテーブルに格納しますか?

  1. 208.149.23.64[110/13] via 190.173.23.10, 00:00:07, FastEthemet0/0
    208.149.23.96[110/13] via 190.173.23.10, 00:00:16, FastEthemet0/0
  2. 208.149.23.64[110/1] via 190.172.23.10, 00:00:07, Serial1/0
    208.149.23.96[110/3] via 190.173.23.10, 00:00:16, FastEthemet0/0
  3. 208.149.23.64[110/13] via 190.173.23.10, 00:00:07, Serial1/0
    208.149.23.96[110/13] via 190.173.23.10, 00:00:16, Serial1/0
    208.149.23.96[110/13] via 190.173.23.10, 00:00:16, FastEthemet0/0
  4. 208.149.23.64[110/3] via 190.172.23.10, 00:00:07, Serial1/0
    208.149.23.96[110/3] via 190.173.23.10, 00:00:16, Serial1/0
問題3の解答と解説を表示

解答)A

OSPFのコストを基にしてどの経路が採用されるかを考える問題です。
Router_Eから208.149.23.64と208.149.23.96のそれぞれのネットワークへ通信が転送される際のコストから最適経路を考えましょう。
まず、208.149.23.64のネットワークです。経路としては、T1回線を通り、Router_Cへ転送する経路と、Router_A→Router_B→Router_Cへと3つのルータを経由する経路の2つがあります。まず、Router_E→Router_Cの経路のコストは、T1回線ですので64になります。Router_A→Router_B→Router_Cの経路のコストは1(FastEthernet)+2(T3回線)+10(Ethernet)=13になります。よって、Router_A→Router_B→Router_Cの経路の方がメトリックが小さいことから、ネクストホップにはRouter_Aのみが採用されます。
次に、208.149.23.96のネットワークです。経路としてはRouter_C→Router_B→Router_Dという経路とRouter_A→Router_B→Router_Dという経路の2つがあります。
それぞれのコストは、Router_C→Router_B→Router_Dの方が64(T1回線)+10(Ethernet)+10(Ethernet)=84、Router_A→Router_B→Router_Dの方が1(FastEthernet)+2(T3回線)+10(Ethernet)=13になり、Router_A→Router_B→Router_Dの経路が採用されることが分かります。よって、こちらの経路もネクストホップとしてRouter_Aのみを採用することが分かります。
この2つの条件を満たす選択肢ということで、Aが正解になります。

新課程対応のCCNA対策講座 連載リンク

ネットワーク学習の登竜門・・
ゼロからのCCNA独学講座

Recent News

Recent Tips

Tag Search