【平成28年度秋期試験】 基本情報技術者試験（FE） 午前 問26～問30

解説
E-R図は、データを「実体(entity)」、「関連(relationship)」、「属性(attribute)」の3要素でモデル化した図です。
データベースの設計にも用いられる。

よって、解答は「イ」です。

アにしてしまいそうですが、関係データベースの設計に利用されますが、E-R図自体は関係データベースの表として実装することを前提にはしていないので注意しましょう。

解説
関係従属とはある値が決定すると、別の値が決定する関係のことを示します。
選択肢ごとに見ていくと、

アは、「秋田事業所」→「1342」、「名古屋工場」→「2346」、「川崎事業所」→「1342」とすべて成り立っています。
イは、5行目と6行目で日付が同一の「2016-08-30」であるにも関わらず、部品IDが「2346」と「1342」で決定することができません。よって、関係従属ではありません。
ウは、5行目と6行目で部署が同一の「500」であるにも関わらず、部品IDが「2346」と「1342」で決定することができません。よって、関係従属ではありません。
エは、5行目と6行目で日付が同一の「研究開発部」であるにも関わらず、配送先が「名古屋工場」と「川崎事業所」で決定することができません。よって、関係従属ではありません。

よって、解答は「ア」になります。

解説
SQLで直積を求めるにはFROM句にテーブルをカンマで区切って二つ記載していきます(それ以外にJOINを使用する方法があります)。
選択肢からそれを探すとアのみです。

よって、正解は「ア」になります。

解説
SQL文を見ると、直積の結果から社員テーブルの所属と部門テーブルの部門名が等しい、かつ部門テーブルのフロアが2のものの行数を取得しています。
まずは、直積の結果から社員テーブルの所属と部門テーブルの部門名が同一のものを考えます。

次に、部門テーブルのフロアが「2」のものを選びます。

結果を見ると最終的には3件選択されました。

よって、解答は「ウ」になります。

解説
トランザクションの障害時の復旧手順についてです。
復旧方法としては「ロールバック」と「ロールフォーワード」があります。
それぞれについて確認します。
トランザクション、チェックポイント、障害の関係は以下の図のような5通り考えられます。

①チェックポイント前に完了しているトランザクション
②チェックポイント前に開始され、障害が発生する前に完了するトランザクション
③チェックポイント後に開始され、障害が発生する前に完了するトランザクション
④チェックポイント前に開始され、障害が発生して中断されるトランザクション
⑤チェックポイント後に開始され、障害が発生して中断されるトランザクション

まず、ロールバックとはトランザクションを開始前の状態まで戻す復旧手順です。
この図の場合、トランザクションが完了していない④と⑤はロールバックでトランザクション開始前に戻します。

次に、ロールフォーワードとはトランザクションをチェックポイントと更新ログを用いてトランザクション完了後の状態を復元する復旧手順です。
この図の場合、チェックポイント取得後かつ障害発生前にトランザクションが完了している②と③がトランザクション開始後に復元することができます。

ちなみに、①はチェックポイント前にトランザクションが完了しているのでとくに復旧手順は必要ありません。

問題としては、チェックポイントと更新ログを用いる復旧技法を聞かれているのでロールフォーワードが解答になります。

よって、正解は「エ」になります。