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【直前対策】CCNP合格を確実にする厳選問題集 その1

【直前対策】CCNP合格を確実にする厳選問題集 その1

CCNP合格を確実にする厳選問題集

CCNPの試験で出題されそうな問題を作成してみました。

CCNPに合格するために必要な知識を最終確認しましょう!

レッツスタート!!

CCNP試験対策 問題編

【問題1】
BGPのAS番号65123はどのタイプのASに属するでしょうか。以下の中から最も適切なものを1つ選択してください。
A) パブリックAS
B) プライベートAS
C) 4バイトパブリックAS
D) 4バイトプライベートAS

問題1の解答と解説
【解答1】

解答)B

解説)BGPのAS番号は0~65535までの値があり、そのうち「0~64511」までがパブリックAS番号として予約されていて、「64512~65534」がプライベートAS番号として使用されます。BGPネットワークでの1つのASとなるにはJPNICに申請をしてAS番号を取得する必要があります。その際に割り当てられるAS番号がパブリックASの値となります。プライベートAS番号はインターネットに接続されていないネットワークでBGPを使用したい場合や、ASの内部で使用することができます。
また今までのAS番号は2バイトの値を使用していたため、0~65535までの範囲しかありませんでした。しかしAS番号の枯渇が懸念されるため4バイトまで(0~4294967295)拡張されました。このAS番号のことを「4バイトAS番号」と呼びます。

【問題2】
警告メッセージの表示がされずにルータが突然クラッシュしてしまいました。クラッシュの原因を突き止めるために使用される技術として最も適したものを以下の中から1つ選択してください。
A) SNMP
B) NetFlow
C) ウォームリロード
D) コアダンプ

問題2の解答と解説
【解答2】

解答)D

解説)コアダンプとはメモリの内容をそのまますべてコピーしたものになります。ルータやスイッチではグローバルコンフィグレーションモードでexception dump コマンドを実行することにより、機器がクラッシュした際に自動的にメモリのフルコピーを作成し外部サーバへと送信することができます。私たちユーザが生成されたコアダンプを解析するのではなく、Ciscoのテクニカルサポートに提出して解析してもらい、原因を突き止めてもらいます。
ウォームリロードはIOSイメージを以前にメモリ上に保存していたコピーからデータを復元して起動する方法です。そのためフラッシュなどに保存されているIOSイメージを解凍し実行される通常起動の方法よりも時間を短縮して起動することができます。

【問題3】
IPv4からIPv6へ移行する過程で使用される技術のうち、1つの機器にIPv4とIPv6の両方を設定することができ通信の宛先に応じて使い分けをすることができる技術は以下のうちのどれでしょうか。
A) 6to4トンネリング
B) GREトンネリング
C) NAT-PTトランスレータ
D) デュアルスタック

問題3の解答と解説
【解答3】

解答)D

解説)IPv4からIPv6への移行過程では両IPを使用したネットワークが混在する形になります。IPv4とIPv6は互換性がないプロトコルのため、両ネットワークで通信を行うためには以下の技術を使用します。
・デュアルスタック
IPv4とIPv6の両アドレスを設定することができる機器を指します。通信を行う際にIPv4アドレスが相手であるなら自身もIPv4アドレスを使用し、IPv6アドレスが相手であるなら自身もIPv6アドレスを使用して通信を行います。最近の機器では(WindowsPCなども含め)ほとんどが両IPアドレスを設定することができます。つまりそれらの機器はデュアルスタック対応の機器と呼ぶことができます。
・トンネリング
IPv6ネットワーク同士で通信を行う際に、途中でIPv4ネットワークを経由しなければならない場合に使用される技術です。IPv4ネットワークを通過する際にIPv6パケットをIPv4パケットでカプセル化することで互換性のないネットワークを通過することができるようになります。
・トランスレータ
IPv4とIPv6の機器が通信を行う際に使用される技術です。両IPアドレスは互換性が無いため直接は通信することはできません。トランスレータと呼ばれる機器を両ネットワークの間に配置し通過させることによってIPv4とIPv6間の通信が可能になります。代表的なトランスレータの機能としてNAT-PTがあります。

【問題4】
以下の設定がされていた時の動作として最も適切なものを1つ選択してください。

RouterA(config)#ipv6 access-list TEST
RouterA(config-ipv6-acl)#permit ipv6 host 2001:1234:2000::1 any
RouterA(config-ipv6-acl)#exit
RouterA(config)#line vty 0 4
RouterA(config-line)#ipv6 access-class TEST in

A) 2001:1234:2000::1が送信元の通信すべてがRouterAを通過することができる。
B) 2001:1234:2000::1が宛先となっている通信すべてがRouterAを通過することができない。
C) 2001:1234:2000::1のIPv6アドレスが設定されている機器だけがRouterAに対してTELNETやSSHで接続することができる。
D) 2001:1234:2000::1のIPv6アドレスが設定されている機器だけがRouterAに対してTELNETやSSHで接続することができない。

問題4の解答と解説
【解答4】

解答)C

解説)このコマンドでIPv6のACLの設定を行っています。IPv6ACLの設定はIPv4ACLと異なり、番号の指定ではなく必ず名前付きACLで行う必要があります。その他の書式はIPv4ACLと変わりありません。ただしIPv6ACLをインターフェイスに適用してパケットフィルタリングを行う場合には(config-if)# ipv6 traffic-filter を使用します。IPv4ACLとはコマンドが異なりますので注意が必要です。
IPv4ACLと同様にTELNETやSSHなどによる機器へのアクセスのみを制御したい場合は(config-line)#ipv6 access-class コマンドを使用します。

【問題5】
EVNトランクの設定はどのインターフェイスで設定することができるでしょうか。正しいものを1つ選択してください。
A) 802.1Q
B) ISL
C) PPP
D) フレームリレー
E) HDLC

問題5の解答と解説
【解答5】

解答)A

解説)EVNトランクの設定はIEEE802.1Qによるカプセル化をサポートしているインターフェイスで設定することができます。その他のカプセル化をサポートしているかどうかは関係ありません。
EVNとはレイヤ3レベルのネットワークを仮想化する技術です。VRFによってルーティングテーブルが分割され、その分割されたルーティング情報をそれぞれ識別するためにIEEE802.1QのVLANタグを使用します。

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