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続・とってもわかりやすいJava 【第2回 繰り返し(ループ)】
2014.07.24

続・とってもわかりやすいJava 【第2回 繰り返し(ループ)】

◆繰り返し(ループ)

前回は「演算子」について説明しました。
そのとき少し触れた「繰り返し」という処理について説明していきます。
繰り返し」は同じ処理を何度も繰り返す場合に用いられるもので、「反復処理」や「ループ処理」とも言われています。
文字通り処理を繰り返すので、ループを抜ける条件を指定しないと無限ループになってしまいます。
「繰り返し」は大きく分けて2つ。
for文」と「while文」になります。
この2つをこれから説明します。

1.for文

for文は繰り返しを実行する「回数」を指定したい場合に用いられます。

例を見てみましょう。

public class Sample_for {
    public static void main(String[] args) {
        for (int x = 0; x < 10; x++) {
            System.out.print(x);
        }
    }
}

このプログラムを実行すると
0123456789
と表示されます。

ではfor文の部分はどのような処理を行われているのでしょうか。

for文は

for (①初期化; ②条件式; ③継続処理) {
    ④繰り返す処理
}

という構成をとります。

①初期化・・・int x = 0;
int型の変数「x」を宣言して初期値として0を代入します。
②条件式・・・x < 10;
「x」は10未満の場合は「true」、それ以外は「false」になります。
③継続処理・・・x++
計算後「x」に1を加えます。
④繰り返す処理・・・System.out.print(x);
「x」の値を表示します。

以上を組み合わせると
「xが10未満のとき、初期値0の「x」に1を足し続け、それを表示します。」ということになります。
つまり、「xが0~9までの計10回表示させる」ということができるようになるのです。
これを利用すると「○○回表示させる」のようなプログラムを作ることができるようになります。

2.while文

  • while文は「特定の条件になったときにループを抜ける」というような場合に多く用いられます。

「回数」よりも「ループを抜ける条件」に重きが置かれます。
while文の構成は

while (条件式) {
    繰り返す処理;
}

このようになっています。
条件式はboolean型で「true」のとき処理を繰り返し続けます。
ではサンプルをみてみましょう。

public class Sample_while {
    public static void main(String[] args) {
        int i = 0;
        while (i != 10) {
            i++;
        }
        System.out.print(i);
    }
}

「i != 10」は「i」が10でないとき処理を繰り返すという意味を持ちます。
このプログラムを実行すると「10」と表示されます。
つまり「iが10になったのでループを抜けた」ということです。
このようにループを抜ける条件をする場合に「while」が使われます。

  • while文には「do while」という使い方があります。

もし条件式が最初から「false」ならば、while文の中の処理は1度も実行されません。
しかし、処理は最低1回は実行したい。そのような場合に「do while文」が使われます。
例をあげてみます。

public class Sample_while {
     public static void main(String[] args) {
         int i = 10;
         do {
             i++;
         }
             while (i < 5);
         System.out.print(i);
     }
}

このプログラムを実行すると「11」と表示されます。
プログラムは上から順番に実行されるのでwhileよりdoが先に実行されてからwhileに入ります。
そうするとインクリメントによって「i」に1が加算され11となります。
次に条件式 (i < 5)が「false」になるのでループを抜けます。
最後に「i」の値が表示されます。


同じ繰り返し処理でも「for文」と「while文」がありました。

for文・・・・・繰り返す回数を指定
while文・・・繰り返しを抜ける条件を指定

それぞれこのような違いがあります。

そしてそれぞれ条件式はboolean型で、「true」の場合に繰り返し処理を実行します。

while文にはdo whileという使い方があり、「false」でも最低1回処理を実行する場合に使います。

次回は条件分岐の説明をしたいと思います。

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