Tips

LinuxServer VNCについて その1

LinuxServer VNCについて その1


今回はLinuxのデスクトップ接続などによく使われるVNCについて記載する

vncserverのセットアップ

CentOS 6 などを Desktop でインストールすると標準でインストールされているようだ。

サーバの起動

引数を指定しないと :1 だと認識されるようだ。

[root@centos01 ~]# vncserver

初回起動時のみパスワードを設定する必要がある
パスワードは ~/.vnc/passwd に保存される。

またパスワード忘れた場合は
vncpasswd
NewPass
NewPass
で新しいパスワードに変更可能

それか ~/.vnc/passwd ファイルを削除する

サーバの停止

[root@centos01 ~]# vncserver -kill :1

クライアントからの接続方法

TightVNC Viewerなどを立ち上げて、

:1

と入力して接続する

パスワードを聞かれたら vncserverを起動する際に指定したパスワードを入力する


接続がうまくいかない場合
・VNCサーバが起動しているのかの確認
・ポート番号の確認
・ファイアーウォールの無効化

gnomeで接続する場合

gnomeに変更する設定

デフォルトの設定では VNCクライアントから接続すると twm になっている。
gnome で接続したい場合は vncserverを初回起動すると .vnc というディレクトリがホームに作成されるので
その中の ~/.vnc/xstartup ファイルを編集する

[root@centos01 ~]# vi ~/.vnc/xstartup
#!/bin/sh

# Uncomment the following two lines for normal desktop:
unset SESSION_MANAGER                                     ←コメントアウトを外す
exec /etc/X11/xinit/xinitrc                               ←コメントアウトを外す

[ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup
[ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources
xsetroot -solid grey
vncconfig -iconic &
xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#twm &                                                    ←コメントアウトする
exec gnome-session &                                      ←追加

そして vncserver を再起動して vncクライアントから接続する
なぜかスマートカードのウィンドウが表示されるが原因はわからない
上記で exec してるのはプロセス数を1つ減らすことができるからである。

KDEで接続したかったらサーバにKDEをインストールする必要がある。
そして gnome-session の箇所を
startkde に変更するだけで良い。

vncserverのオート起動設定

現在の起動リストの確認

[root@centos01 ~]# chkconfig --list | grep vnc
vncserver       0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

起動リストに追加
[root@centos01 ~]# chkconfig vncserver on

追加後の起動リストの確認
[root@centos01 ~]# chkconfig –list | grep vnc
vncserver 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

だがこれをやってもオートで起動しなかった。
どうやら下記のファイルに下記の記述が必要らしい。

[root@centos01 ~]# vi /etc/sysconfig/vncservers
#一番下に追記
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1280x800"

これで再起動するとオートで起動した。

ウィンドウマネージャの変更方法

CUIでの切り替え方法

ウィンドウマネージャの変更は RedHat系なら switchdeskをインストールすると楽である。

[root@centos01 ~]# yum install switchdesk

でインストールできる。

インストールしたら

[root@centos01 ~]# switchdesk <変更したいウィンドウマネージャ名>

で変更可能。

switchdesk コマンドでの各ウィンドウマネージャ名の指定は以下のようなものがある
twm
GNOME
KDE
XFCE

コマンドを打ったら init 3 して init 5 するか
ログアウトをしてログオンするかもしくは再起動が必要なる。

switchdesk-guiを使用した切り替え方法

switchdesk-guiをインストールするとコマンドを打たなくてもGUIから
システム → 設定 → 他の設定 → デスクトップの切り替えツール
からウィンドウマネージャを切り替えられる。


次回も引き続きVNCについてやっていく。

Linux認定資格 LPICを取るなら・・

Linux資格 「LPIC Lv1」徹底解説 連載目次