Infra Engineer

【独学CCNA】048.ルーティングとは
2021.12.27
Lv1

【独学CCNA】048.ルーティングとは

ゼロからのCCNA独学講座

本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
本記事ではルーティングついて説明していきます。

  • ルーティングとは
  • ルーティングテーブル
  • 具体例
  • まとめ
  • 確認問題

ルーティングとは

ルーターがパケットの転送を行う上で、最適な経路を選択することです。
ルーターはパケットを受信した際にその宛先IPアドレスを確認します。そしてその宛先IPアドレスのネットワークとルーター自身のインターフェースのネットワークが同じ場合には、そのインターフェースからパケットを送信します。
しかし、ルーターは送信元と宛先の中継を担うこともあります。その場合、届いたパケットをルーターから誰に送信するべきなのかという経路を決める必要があります。ルーターが次に送信する相手のことをネクストホップと呼びます。

ルーティングテーブル

「宛先のネットワークが○○のときには、××のインターフェースからパケットを送信する。」
このような、パケットの経路を決めている表のことをルーティングテーブルと呼びます。
実際にどのようなルーティングが行われるのか確認する際にはルーターはルーティングテーブルを確認することになります。
ルーティングテーブルに載っていないパケットが届いた際にはルーターはそのパケットを破棄します。

具体例

下はネットワークの構成とRouterAのルーティングテーブルを表した図です

RouterAが宛先192.168.20.2宛のパケットを受信した場合には
① RouterAは192.168.10.1のインターフェースからRouterBの192.168.10.2宛に転送を行い
② RouterBは192.168.20.1のインターフェースから192.168.20.2宛に転送を行う(これで宛先へ到達する)
といった動作となります。

また
RouterAが宛先192.168.40.2宛のパケットを受信した場合
① RouterAは192.168.30.1のインターフェースからRouterCの192.168.30.2宛に転送を行い
② RouterCは192.168.40.1のインターフェースから192.168.40.2宛に転送を行う(これで宛先へ到達する)
となります。

このようにルーターは自身の持つルーティングテーブルに従って、パケットの転送を行います。

下記アニメーションはRouterAが宛先192.168.20.2宛のパケットを受信した場合のパケットの動きを表したものです。
(クリックしないと動かない様なのでクリックして見て下さい)


各ルーターでパケットが到着する度にルーティングテーブルを参照して次の経路へとパケットが流れて行きます。

まとめ

・ルーターはルーティングテーブルを参照してパケットの次の転送先を決めている
・ルーティングテーブルに存在しないパケットが届いた際にはそのパケットを破棄する。
・ルーティングテーブルでの次の転送先のアドレスをネクストホップアドレスと呼ぶ。

確認問題

以下の選択肢から正しいものを選んでください。

  1. ルーティングテーブルにパケットの宛先情報がなかった場合、パケットをすべてのインターフェースから送信する
  2. ネクストホップアドレスとはパケット内部の宛先IPアドレスのことである
  3. ルーティングとはルーターがパケットの転送を行う上で、最適な経路を選択することである
解答・解説
答え:3

1) 宛先情報がルーティングテーブルにない場合にはそのパケットを破棄します。
2) ネクストホップアドレスと、パケットの宛先IPアドレスは別物です。
3) 正解です。

今回はルーティングについて紹介しました。
次回はルーティングのルールについて学習していきます。

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当連載を執筆している講師陣が所属するITスクールSAK

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