Tips

【直前対策】CCNA合格を確実にする厳選問題集 その9

【直前対策】CCNA合格を確実にする厳選問題集 その9

CCNA合格を確実にする厳選問題集

CCNAの試験で出題されそうな問題を作成してみました。

今回は趣向を変えて、ルーティングテーブルに関する問題です。

CCNAに合格するために必要な知識を最終確認しましょう!

レッツスタート!!

CCNA試験対策 問題編

【問題1】
あるルータのルーティングテーブルを確認してみたところ、下記のような結果が表示されました。

Router#show ip route
~~~省略~~~
Gateway of last resort is 192.168.1.100 to network 0.0.0.0

     192.168.10.0/24 is variably subnetted, 5 subnets, 4 masks
S       192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6
S       192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O       192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0
S       192.168.10.8/30 [1/0] via 192.168.1.4
S       192.168.10.128/25 [1/0] via 192.168.1.3
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
S*   0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.1.100

このとき、このルータは192.168.10.92宛の通信を受け取った際にどのネクストホップに対して通信を転送するでしょうか。適切なものを以下の中から1つ選択してください。
A) 192.168.1.2
B) 192.168.1.3
C) 192.168.1.4
D) 192.168.1.5
E) 192.168.1.6
F) 192.168.1.100
G) 通信は転送されずに破棄される。

問題1の解答と解説
【解答1】

解答)D

解説)ルータは自身のルーティングテーブルに記載されているエントリに従って通信を転送する宛先を決定しています。ルーティングテーブル上ではネットワークアドレスが同じだったとしてもサブネットマスクが異なれば、異なる経路情報としてルーティングテーブルに登録されます。
そのため、ある宛先へ通信を転送する際に複数のエントリに該当してしまうことがあります。この設問のように192.168.10.92などがそれに該当します。

S 192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O 192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0

192.168.10.92宛の通信はこの2つのエントリに該当していますが、それぞれネクストホップアドレスが異なります。この場合、通信を転送する基準として「ロンゲストマッチ」という法則が存在します。ロンゲストマッチとは該当するエントリが複数存在する際、宛先ネットワークのアドレスのビットが通信の宛先IPアドレスと最も長く一致するエントリをパケットの転送先にする、というルールです。
該当するエントリの中で最もサブネットマスクの数値が大きいエントリが使用されると覚えても良いです。そのため192.168.10.92宛の通信は、

S 192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5

のエントリが使用されることになります。よってこの通信はネクストホップ192.168.1.5宛へと通信が転送されます。

【問題2】
あるルータのルーティングテーブルを確認してみたところ、下記のような結果が表示されました。

Router#show ip route
~~~省略~~~
Gateway of last resort is 192.168.1.100 to network 0.0.0.0

     192.168.10.0/24 is variably subnetted, 5 subnets, 4 masks
S       192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6
S       192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O       192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0
S       192.168.10.8/30 [1/0] via 192.168.1.4
S       192.168.10.128/25 [1/0] via 192.168.1.3
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
S*   0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.1.100

このとき、このルータは192.168.10.100宛の通信を受け取った際にどのネクストホップに対して通信を転送するでしょうか。適切なものを以下の中から1つ選択してください。
A) 192.168.1.2
B) 192.168.1.3
C) 192.168.1.4
D) 192.168.1.5
E) 192.168.1.6
F) 192.168.1.100
G) 通信は転送されずに破棄される。

問題2の解答と解説
【解答2】

解答)E

解説)上の設問と同様に考えます。192.168.10.100宛の通信はルーティングテーブル上では

S 192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6
S 192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O 192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0

の3つのエントリに該当していますが、ロンゲストマッチの法則により一番上の

S 192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6

のエントリが使用されることになります。よってこの通信はネクストホップ192.168.1.6宛へと通信が転送されます。

【問題3】
あるルータのルーティングテーブルを確認してみたところ、下記のような結果が表示されました。

Router#show ip route
~~~省略~~~
Gateway of last resort is 192.168.1.100 to network 0.0.0.0

     192.168.10.0/24 is variably subnetted, 5 subnets, 4 masks
S       192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6
S       192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O       192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0
S       192.168.10.8/30 [1/0] via 192.168.1.4
S       192.168.10.128/25 [1/0] via 192.168.1.3
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
S*   0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.1.100

このとき、このルータは192.168.100.1宛の通信を受け取った際にどのネクストホップに対して通信を転送するでしょうか。適切なものを以下の中から1つ選択してください。
A) 192.168.1.2
B) 192.168.1.3
C) 192.168.1.4
D) 192.168.1.5
E) 192.168.1.6
F) 192.168.1.100
G) 通信は転送されずに破棄される。

問題3の解答と解説
【解答3】

解答)F

解説)宛先192.168.100.1に対して該当する具体的なエントリは存在しませんが、このルータにはデフォルトルートが設定されています。デフォルトルートは該当する宛先エントリが存在しない場合に、最終手段のルートとして使用されます。ルーティングテーブル上ではS*のように*(アスタリスク)が付きます。
宛先192.168.100.1はどのエントリにも該当しませんので、このデフォルトルートに設定されているネクストホップ192.168.1.100へと通信が転送されます。

【問題4】
あるルータのルーティングテーブルを確認してみたところ、下記のような結果が表示されました。

Router#show ip route
~~~省略~~~
Gateway of last resort is 192.168.1.100 to network 0.0.0.0

     192.168.10.0/24 is variably subnetted, 5 subnets, 4 masks
S       192.168.10.96/28 [1/0] via 192.168.1.6
S       192.168.10.64/26 [1/0] via 192.168.1.5
O       192.168.10.0/25 [110/2] via 192.168.1.2, 00:04:58, FastEthernet0/0
S       192.168.10.8/30 [1/0] via 192.168.1.4
S       192.168.10.128/25 [1/0] via 192.168.1.3
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
S*   0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.1.100

このとき、このルータは192.168.10.130宛の通信を受け取った際にどのネクストホップに対して通信を転送するでしょうか。適切なものを以下の中から1つ選択してください。
A) 192.168.1.2
B) 192.168.1.3
C) 192.168.1.4
D) 192.168.1.5
E) 192.168.1.6
F) 192.168.1.100
G) 通信は転送されずに破棄される。

問題4の解答と解説
【解答4】

解答)B

解説)192.168.10.130宛の通信は該当するエントリが1つしかありません。
S 192.168.10.128/25 [1/0] via 192.168.1.3
そのためこの通信はネクストホップ192.168.1.3宛へと通信が転送されます。特に引っかけ問題というわけではありません。

新課程対応のCCNA対策講座 連載リンク

ネットワーク学習の登竜門・・
ゼロからのCCNA独学講座

Recent News

Recent Tips

Tag Search