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【直前対策】CCNA合格を確実にする厳選問題集 その6

【直前対策】CCNA合格を確実にする厳選問題集 その6

CCNA合格を確実にする厳選問題集

CCNAの試験で出題されそうな問題を作成してみました。

CCNAに合格するために必要な知識を最終確認しましょう!

レッツスタート!!

CCNA試験対策 問題編

【問題1】
show frame-relay mapコマンドで表示される内容として適切なものを以下の中から2つ選択してください。
A) PVCのステータス
B) 受信したFECNの総数
C) 受信したBECNの総数
D) ローカルIPアドレス
E) ローカルDLCI番号とリモートIPアドレスの紐づけ

問題1の解答と解説
【解答1】

解答)A,E

解説)show frame-relay mapコマンドでは自身のルータに作成されているフレームリレーマップを確認することができます。以下のような内容が表示されます。

Router#show frame-relay map
Serial0/0.1 (up): point-to-point dlci, dlci 101(0x65,0x1850), broadcast
status defined, active
Serial0/0.2 (up): point-to-point dlci, dlci 102(0x66,0x1860), broadcast
status defined, active
Serial0/1 (up): ip 192.168.10.2 dlci 201(0xC9,0x3090), static,
broadcast,
CISCO, status deleted

フレームリレーマップではSerial0/1のインターフェイスのように、自身に設定されているDLCI番号と、そのPVCの先にあるリモートルータのIPアドレスとの紐づけを確認することができます。ポイントツーポイントサブインターフェイスで接続されている場合には自身のDLCI番号しか表示されないといった違いがあることも覚えておいてください。また、各エントリの最後に「active」や「deleted」と書かれていますが、この部分でPVCのステータスを確認することができます。S0/0.1とS0/0.2はactiveになっていますので正常に動作していますが、S0/1はdeletedとなっていますのでPVCを築くことができていません。
≪間違い選択肢≫
B,C.受信したFECN及びBECNはshow frame-relay pvcで確認することができます。

Router#show frame-relay pvc

~~~省略~~~
DLCI = 101, DLCI USAGE = LOCAL, PVC STATUS = ACTIVE, INTERFACE = Serial0/0.1

input pkts 70 output pkts 64 in bytes 9505
out bytes 8435 dropped pkts 0 in pkts dropped 0
out pkts dropped 0 out bytes dropped 0
in FECN pkts 0 in BECN pkts 0 out FECN pkts 0
out BECN pkts 0 in DE pkts 0 out DE pkts 0
out bcast pkts 38 out bcast bytes 5779
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
pvc create time 00:17:00, last time pvc status changed 00:16:00
~~~省略~~~

in FECN pktsが受信したFECNの総数、inBECN pktsが受信したBECNの総数を表しています。現在どちらも0ですのでこのインターフェイス(Serial0/0.1)は輻輳が発生していないことが読み取れます。
D.自身のルータのローカルIPアドレスはshow frame-relay ○○コマンドでは確認することはできません。show runやshow interfacesなどのコマンドで確認するようにしましょう。

【問題2】
ポートファストの設定がされているインターフェイスでBPDUを受信した際に即座にエラーディセーブルにする機能は以下のうちどれでしょうか
A) ループガード
B) ルートガード
C) BPDUガード
D) BPDUフィルタ
E) バックボーンファスト
F) アップリンクファスト

問題2の解答と解説
【解答2】

解答)D

解説)STPの機能であるポートファストを設定すると、通常ならコンバージェンスするまでに必要な30秒(転送遅延15秒×2)をカットし、即座にコンバージェンスさせることができます。STPの計算がひつようのないPCなどと接続するポートにポートファストの設定を行います。スイッチと接続するようなポートにポートファストの設定を行ってしまうとループの原因となってしまうことがあるので設定するポートやケーブルのつなぎ方には十分注意しなくてはなりません。
このようにポートファストは便利な機能である反面、設定を間違えると障害の原因にもなってしまうので、その対策としてBPDUガードという機能があります。BPDUガードの機能が有効になっているポートでBPDUを受信すると異常だと判断し、ポートをエラーディセーブルという特殊なシャットダウン状態にします。
ポートファストとBPDUガードを併用して設定することで、PCなどと接続する際には即座にコンバージェンスすることができ、誤ってスイッチなどと接続してしまった際にはBPDUガードの機能によりポートをシャットダウンしてループを防ぐことができます。

【問題3】
PCとスイッチを接続したが、ポートのLEDが点灯せず通信もできません。この原因として考えられるものを以下の中から選択してください。
A) ポートがシャットダウンしている。
B) スイッチの電源が投入されていない。
C) ストレートケーブルで接続されている。
D) クロスケーブルで接続されている。
E) STPによってポートがブロッキングされている。
F) ポートがトランクポートに設定されている。

問題3の解答と解説
【解答3】

解答)A,B,D

解説)LEDが点灯しないということはリンクが確立されていませんので、L1の部分に障害が発生していることになります。L1の障害としては機器そのもの(ハードウェア全体。ポートも含む)の障害、ケーブルの断線や種類の間違いなどの障害が挙げられます。
≪間違い選択肢≫
C.ストレートケーブルで接続するとPCとスイッチは問題なくリンクが確立されますので正常に緑色に表示されるため誤りです。
E.STPによってポートがブロッキングされている場合はオレンジ色になりますので誤りです。
F.トランクポートに設定されている場合は通信できる・できないに関係なく緑色に表示されます。

【問題4】
OSPFのルータIDの説明として適切なものを以下の中から2つ選択してください。
A) 全てのOSPFルータで同一にしなければネイバー関係を築くことができない。
B) 設定されている物理インターフェイスの中で最小のアドレスがルータIDとして使用される。
C) router-idコマンドを用いて設定した場合はその値が他よりも優先されてルータIDとなる。
D) 動作中のループバックインターフェイスの中で最小のアドレスがルータIDとして使用される。
E) ルータを識別する用途に使用されるので他のルータと同一の値になってはいけない。
F) IPv6のOSPFv3ではルータIDは128ビットの値が用いられる。

問題4の解答と解説
【解答4】

解答)C,E

解説)OSPFではルータIDという値を用いて個々のルータを識別しています。いわばルータの名前のような役割を果たしています。そのため同じルータIDを持つルータが存在してはいけません。もし同じルータIDを持つルータが複数台あると誤作動を起こすことがありますので注意が必要です。
ルータIDは32ビットの数値を8ビットごと10進数に変換し、ドット区切りで表記するためIPアドレスと同じ形になります。ルータIDの決定順序は以下のようになっています。
 ①「router-id」コマンドによって設定された値
 ②ループバックインターフェイスに設定されているIPアドレスの中で最大の値。ただし動作中のものに限る。
 ③物理インターフェイスに設定されているIPアドレスの中で最大の値。ただし動作中のものに限る。
①が優先度が最も高く、③が最も優先度が低くなっています。そのため、router-idコマンドによって値が設定されていればその値が物理インターフェイスのIPアドレスより小さかったとしても優先されます。
例えば物理インターフェイスに192.168.1.1というIPアドレスが設定されていたとして、router-idコマンドで(config-router)#router-id 100.0.0.1と実行したとすると、数値を見ると192.168.1.1の方が大きいかもしれませんが100.0.0.1がこのルータのルータIDとなります。
≪間違い選択肢≫
A.ルータIDはネイバー関係を築くための条件ではありませんので揃える必要はありません。むしろ揃えてはいけません。
B.上記のようにrouter-idコマンドが設定されていなく、ループバックインターフェイスも作成されていない場合は物理インターフェイスのIPアドレスが使用されますが、最大のアドレスですので誤りです。
D.Bと同様の理由です。ループバックインターフェイスの中の最大のIPアドレスがルータIDとして使用されます。
F.IPv6ではOSPFv3が使用されますが、その際のルータIDもIPv4のOSPFと同様に32ビットの値が用いられますので誤りです。

【問題5】
OSPFの設定で、1行のコマンドでルータ上のすべてのインターフェイスをエリア10に所属するようにするには以下のどのコマンドを使用すればよいでしょうか。適切なものを1つ選択してください。
A) (config-router)#network 0.0.0.0 0.0.0.0 area 10
B) (config-router)#network 255.255.255.255 0.0.0.0 area 10
C) (config-router)#network 0.0.0.0 255.255.255.255 area 10
D) (config-router)#network 255.255.255.255 area 10

問題5の解答と解説
【解答5】

解答)C

解説)OSPFではnetworkコマンドを使用してOSPFを動作させるインターフェイスを決定します。書式は「(config-router)#network <ワイルドカードマスク> area <エリア番号>」なっています。IPアドレスとワイルドカードマスクによって表されるアドレスの範囲内に含まれているインターフェイスが存在すれば、そのインターフェイスでOSPFが動作します。該当するインターフェイスが複数存在すればそのすべてで動作させることができます。
例えば、あるルータのインターフェイスにfa0:192.168.1.1/25、fa1:192.168.1.129/25という2つのIPアドレスが設定されているとします。これらのインターフェイス上でOSPFを動作させるには、
 network 192.168.1.0 0.0.0.127 area 0
 network 192.168.1.128 0.0.0.127 area 0
とコマンドを入力するのが一般的ですが、
 network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
というように1行で表すこともできます。
このIPアドレスとワイルドカードマスクによって表されるアドレスの範囲は「192.168.1.0~192.168.1.255」となります。ルータに設定されている2つのインターフェイスのIPアドレスは192.168.1.1と192.168.1.129と、この範囲の中に含まれているので両インターフェイスでOSPFを動作させることができます。
選択肢Cのように記述した場合、IPアドレスとワイルドカードマスクで表されるアドレスの範囲は「0.0.0.0~255.255.255.255」となり、全てのIPアドレスがこの中に含まれます。そのためインターフェイスにどのようなIPアドレスが設定されていたとしてもこの1行のコマンドで範囲の中に含むことができます。
≪間違い選択肢≫
A,B.ワイルドカードマスクが0.0.0.0となっていると、「そのIPアドレス単体」のみが範囲に含まれます。選択肢Aでは、このコマンドでは「0.0.0.0というIPアドレスが設定されているインターフェイスが存在すれば、そのインターフェイスでOSPFを動作させる」という意味になってしまいます。0.0.0.0というIPアドレスが設定されているインターフェイスは存在しませんし、全てのインターフェイスを対象とすることができませんので誤りです。Bも同様の理由です。
D.OSPFではワイルドカードマスクを省略することができませんので、書式として誤っています。

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